事業所向けECなどを手掛けるアスクルは1月28日、昨秋発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響で、2026年5月期第2四半期連結決算にシステム障害対応費用の52億1600万円を特別損失として計上すると発表した。併せて役員報酬の減額などの対応も行う。
対応費用は、主にサービス復旧に備えた物流基盤などの維持費用、システム調査および復旧費用、出荷期限切れ商品の評価損だという。なお概算金額のため決算までに変動する可能性がある。
併せて、25年7月4日に公表した通期連結業績予想の取り下げ、25年11月20日を基準日とする中間配当を無配とすること、期末配当は未定となることも明らかに。また役員報酬を26年1月から5月の支給分まで、20%減額するとしている。
連結業績予想の取り下げについて同社は「主力事業であるASKUL、LOHACOなどのサービスを一時的に停止したことにより、第2四半期の売上高は当初予想を大幅に下回った。今度の見通しを合理的に見積もることは困難と判断した」と説明している。
アスクルでは、25年10月19日にランサムウェア感染によるシステム障害が発生し、この影響で一時は物流センターの入出荷業務が停止し、新たな受注を受け付けられない状況になった。同年12月中旬から本格的なサービス復旧フェーズをスタートし、現在は「全社一丸となり、販売促進策や営業活動の準備を進めている」としている。
経営層とIT部門、そして現場業務を担う事業部門の視点を合わせ、デジタル戦略の解像度を高めるためにはどうすればいいのでしょうか。本イベントでは、ビジネストレンドを整理しながら、今知りたい経営×IT×事業のコラボレーションで全社の変革を進めるためのヒントをお届けします。
「LOHACO」3カ月ぶり受注再開 3月上旬に「大型セール」予告
「無印良品ネットストア」、15日から完全再開 アスクルのランサム被害から2カ月
アスクル、個人情報74万件漏えい 攻撃手法や初動対応を時系列順にまとめたレポートも公開
アスクルかたる偽メールに注意 「ランサムウェア被害に伴う返金」など
アスクルのランサム被害、対応にLINEヤフーなども協力 対策本部は100人規模 物流システムへの影響大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR