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仏当局、イーロン・マスク氏に任意聴取を要請 「Grok」の性的ディープフェイクや児童虐待画像で

» 2026年02月04日 06時44分 公開
[ITmedia]

 フランスと英国の当局が、イーロン・マスク氏率いる米Xと同社のAIチャットボット「Grok」を巡る捜査を強化している。フランスのパリ検察局は2月3日(現地時間)、Xのパリ拠点を家宅捜索し、マスク氏らに4月20日の任意聴取への出頭を要請したと発表。英情報保護当局ICOは同日、正式な捜査開始を発表した。両国の捜査は、Xが国内法やデータ保護法に違反していないかを検証するものだ。

 フランスでは、パリ検察局のサイバー犯罪部門が2025年初頭に捜査を開始し、Xのアルゴリズムや自動データ処理システムの運用に不正があった疑いを調べていた。今回の捜査では、Xのパリ事務所の家宅捜索を実施し、児童性的虐待画像の配布や性的なディープフェイク、ホロコースト否認に関連する投稿など複数の疑惑を対象としている。検察局は、イーロン・マスク氏や前CEOのリンダ・ヤッカリーノ氏を4月に任意で聴取するよう求め、捜査を進める方針だ。Europol(欧州警察機構)はこの捜査を支援していると発表した。

 europol

 英国では、情報保護当局のInformation Commissioner's Office(ICO)が正式な捜査を開始した。対象はXとxAIで、Grokによる個人データの処理と、このAIが生成した非同意の性的に過激な画像・動画コンテンツの可能性について、データ保護法に抵触しているかを検証する。ICOは既に両社に対して情報提供を求めており、適切な安全策が施されていたか、個人データが公正に処理されていたかを重点的に確認する方針だ。また英国の別規制機関であるOfcomも、Grokがオンライン安全法に違反していないか独自の調査を続けている

 XのGrokを巡っては、他国でも懸念が高まっている。日本でも林芳正総務大臣が1月、Grokによる写真の性的加工被害に言及し、「Xに対して適切な対応を促す」と述べた。

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