2016年にNHKの番組で、宮崎駿さんが「生命に対する侮辱」と批判して話題になったシミュレーションツールの開発元・アトラクチャーが、進化論シミュレータをついに完成させた。
ブロック生命体たちの進化シミュレータ「ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution」を、2026年2月12日にSteamで発売する。
物理演算でぎこちなく動く生命体たちの進化シミュレータ。生命体は、赤ちゃんがハイハイを覚えるように、物理エンジンで懸命に動きを学び、エサを追いかける。
エサまでの動きを上手に学習できた生命体が子孫を残し、世代交代を繰り返すことで体が進化する。
プレイヤーは神として生物を助けたり、時には隕石を降らせて意地悪してみたりと、箱庭を眺めるように、彼らの進化を見守れる。生態系などの複雑な要素はなく、ストーリーや目標もない。
アトラクチャーの中村政義代表は、「やっとリリースできる見込みになりました! 本当に長くお待たせしてしまって、ごめんなさい……」と謝罪。「学習アルゴリズムを完全自作してからの調整」が難しく、リリースまでに時間がかかったという。
「物理エンジンで一生懸命よちよち歩きを覚えていく生命体、こういうのをぼーっと眺めるのが好きな人、ちょっと見ていただけると嬉しいです」とコメントしている。
中村代表は、大学院生だった09年、同作の前身である人工生命シミュレータ「anlife」を開発。生々しい動きがニコニコ動画などで注目を集めた。
16年には、中村さんが新たに開発していたシミュレータについて、宮崎駿さんが「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」と述べたシーンがNHKのドキュメンタリー番組で放送されて話題に。18年にはドワンゴと共同で“人工生命”を育成プロジェクト「ARTILIFE」を展開した。
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ドワンゴの“人工生命”観察プロジェクト「ARTILIFE」 6月で終了Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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