BS4K放送からの撤退を検討していると報じられた民放BS局5社が3月19日、制作した4K番組を秋から「WOWOWオンデマンド」でも無料配信すると発表した。視聴者の利便性向上のため、民放公式の動画配信サービス「TVer」からWOWOWオンデマンドへの遷移・誘導にも取り組む。
発表したのは、BS日本、BS朝日、BS-TBS、BSテレビ東京、ビーエスフジで、WOWOWも名前を連ねた。理由については「視聴者の利便性向上と多様な視聴環境への対応が図られ、4Kコンテンツとの接触機会の拡大につながる」と説明。具体的なサービス開始時期や視聴方法などは、後日改めて発表する。
BS4K放送は2018年12月1日に開始。以来、4Kならではの高精細映像で豊富なコンテンツ資産を培ってきた。これらは「ジャパンコンテンツのグローバル展開および市場開拓に大きく貢献するもの」という。
しかし25年9月、民放5局が2027年にもBS 4K放送から撤退する方針を固めたと一部報道機関が報じた。情報ソースとみられる8日に行われた総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」衛星放送WGの会合では、そのインフラコストによる苦しい実情が報告されている。このため今回の発表についても、BS4K放送からの撤退に向けた布石とみる向きもある。
25年12月に総務省が公開した同検討会の「第二次取りまとめ」では、衛星放送業界は厳しい状況に直面していると確認。地方局でも制作環境の4K化は進んでいる一方で、制作した4Kコンテンツを流通させる「出し口」が十分でないことなどを課題として挙げていた。
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