「中国軍がDeepSeek製AIを無人航空機に活用」「時速50kmの軍用車両にも搭載」 きょう公開の防衛白書

 防衛省は8月4日、国家防衛の現状と課題をまとめた「防衛白書」の最新版を公開した。AIやドローンといった最新技術の状況にも触れ、中国の人民解放軍が生成AI「DeepSeek」を無人航空機や軍用車両に活用しているとの認識を示した。

防衛白書表紙

 DeepSeekは、同名の中国企業が開発する生成AIモデルの総称。25年に発表した「R1」や最新モデル「V4」を筆頭に、その性能とコストパフォーマンスが注目を浴びている。

 防衛白書ではDeepSeek製モデルを「高性能かつ低コストのAI」と説明。中国では、AIを組み込んだ無人航空機の研究開発が進んでおり、2023年には無人航空機による空中戦を想定したAIアルゴリズム競技会も開催しているという。25年2月に発表した、時速50kmで自律的に戦闘支援作戦を実行できる軍用車両にも、DeepSeekの技術が搭載されているとしている。

 中国以外でも、AIを組み込んだ無人システムの開発が進んでいる。防衛白書によると、ロシアが25年2月以降AIを組み込んだ自律型ドローン「V2U」を運用していると、ウクライナ国防情報総局が指摘しているという。米陸軍も戦闘空間の迅速な評価や大量のデータの収集、AIによるデータの分析を通じ、目標の特定と攻撃を可能にする「メイブン・スマート・システム」を運用している。

 防衛白書ではこの他、情報収集用の無人機などをテストする「臨時無人機運用隊」(仮称)を2026年内に新編成する方針や、オンプレミスを主体とした情報インフラの脱却についても説明している。

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