野球の世界一を決める国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック」(以下、WBC)は、ベネズエラの優勝で幕を閉じました。我らが日本代表「侍ジャパン」はこのベネズエラに敗れ、準々決勝で大会を後にすることになりました。
過去最低順位での敗退、そして敗れた侍ジャパンの選手たちに対する誹謗中傷……今大会はネガティブな話題も多いものとなりましたが、やはり一番の話題はNetflixの全試合独占配信だったと思います。
開催期間中、ボクは実家に帰って親とWBCを観戦していたのですが、やはり知り合いのお年寄りなどは「WBCが見れない」と嘆いていました。地上波放送がなかった今大会は、お年寄りがテレビで楽しむことが難しかったのです。
Netflixの契約自体は、それほど難しいものではありませんし、解約も簡単です。1カ月で契約解除したって文句を言われることもありません。今回のWBC開幕に合わせて、初月の視聴料金が498円になるキャンペーンも行っていたので、比較的安価に視聴できたと思います。
それでも高齢者にとっては、そのちょっとしたことがとてもハードルが高いようです。以前はテレビをつけるだけで見られたのですから、そのためにサブスク契約する人は少数派でしょう。
契約する気になったとしても、視聴するために何が必要か分からない場合も多いと思います。昔なら“町の電気屋さん”に相談して解決できたかもしれませんが、最近はそうしたお店も減りました。一方でスマホを契約したら知らないオプションが大量につけられてた、なんて話もあって、契約について苦手意識を持っている人も多いはず。信頼して相談できる人やお店が少ない、それが一番の問題かもしれません。
今回、NetflixはWBCの応援ソングにB’zの稲葉浩志さんがカバーする「タッチ」を採用しました。今大会のメインターゲットはボクのようなアラフィフ以下の世代だったのかもしれません。であれば、サブスク契約にも慣れているはずです。
それでも野球は高齢者のファンも多いスポーツですから、もっと工夫する余地はあったと思います。例えば家電量販店に「相談コーナー」を設けてもらい、テレビCMを使ってアピールする──そうすれば、少なくともWBC開幕当初にみられた「番組表にWBCがない」といった混乱はなかったかもしれません。
150億円ともいわれる独占配信権。Netflixは期待通りの成果を挙げられたのか、気になるところです。
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