3月20日から公開中のSF映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が、公開初週に全世界興行収入1億4000万ドル(約224億円)という、すごい数字を記録しました。ボクも劇場に見に行ってきましたが、その人気も納得の内容でした。
物語の主人公は、元科学者で中学教師のグレース。太陽をはじめとする無数の恒星のエネルギーが奪われるという謎の現象の影響で危機に瀕している人類を救うため、彼は宇宙船「ヘイル・メアリー号」に乗ってはるか彼方にある星へと旅立ちます。
この映画の特筆すべき点はリアルなSF描写です。例えばヘイル・メアリー号は、NASA協力の元で「本物を目指した」という力作で、メカやSFに疎いボクでも圧倒されます。グレースが無重力に慣れていくシーンなど、宇宙船以外の部分もかなりリアル。謎の怪現象やその解決策といったSF設定も同様で、序盤から物語の世界にグイグイ引き込まれます。
そんな地球の危機に、科学の知識一つで、しかもたった一人で立ち向かえるのか……予備知識がほとんどなかったボクもワクワクとドキドキが止まりません。
しかし孤独だったグレースにある出会いが待っていました。彼が「ロッキー」と名付けたその異星人も、故郷の星の危機を救うために一人奮闘していました。共通の目的を持つ二人は、協力して怪現象に挑んでいきます。
物語は、この出会いをキッカケに、二人の心の交流にフォーカスしていきます。それは、まるで作品自体がSFサスペンス的な物語から、バディムービーへと変わっていくよう。どこか人間臭いロッキーの描写は、魅力的ではあるものの、どうしてもファンタジー色が濃く感じられてしまい、前半のノリに夢中になっていたボクは若干拍子抜けしました。
とはいえ、ボクも2人の友情には素直に感動しましたし、見方を変えればSFからサスペンス、バディ物まで、様々な要素がきれいにまとまった懐の深い作品であるともいえます。そういった意味で誰にでもオススメできる傑作だと思います。
何よりあのリアルなヘイル・メアリー号の船内の臨場感は、ぜひ劇場の大画面で味わってほしいと思います。きっとワクワクしますよ。
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