米NVIDIAは6月1日(現地時間)、台湾で開催中の「NVIDIA GTC Taipei 2026」の基調講演にて、ジェンスン・フアンCEOが登壇し、新チップ「RTX Spark」を発表した。MediaTekと共同開発したArmベースのSoCを採用し、ノートPC上でのAIローカル実行などの用途を見込む。
新チップ「RTX Spark」は、台湾TSMCの3nmプロセスで製造し、20コアの「Grace CPU」と「Blackwell」世代のGPUを統合。GPUは6144基のCUDAコアと第5世代「Tensorコア」を備える。CPUとGPUは「NVLink C2C」で接続しており、帯域幅は600GB/s。最大128GBのLPDDR5Xユニファイドメモリに対応する。AI処理性能は1ペタフロップス(1秒あたり1000兆回の演算)に達し、ノートPC上で最大1200億パラメータの大規模言語モデル(LLM)を、最大100万トークンのコンテキスト長でローカル実行できるという。
クリエイター・開発者・ゲーマー向けの用途として、NVIDIAは90GBを超える3Dシーンのレンダリング、12K 4:2:2動画の編集、4K AI動画の生成、1440p解像度のAAA(大作)ゲームを100fps超でプレイすることなどを挙げる。また、米Adobeは「Photoshop」と「Premiere」をRTX Spark向けに再設計し、AI・グラフィックス性能を2倍に高めるとしている。
米MicrosoftのSurfaceでの搭載を発表したほか、台湾ASUS、米Dell、米HP、中国Lenovo、台湾MSIなどが、RTX Spark搭載の薄型ノートPCやコンパクトデスクトップPCを2026年秋に発売する予定だという。
【訂正:2026年6月1日午後6時00分更新 ※初出時、メモリ帯域幅を600GB/sと表記しておりましたが、正しくはCPUとGPUをつなぐNVLink C2Cの帯域幅が600GB/sでした。お詫びして訂正いたします。】
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