米Anthropicは5月6日(現地時間)、イーロン・マスク氏率いる米SpaceX社と、テネシー州メンフィスにある同社のデータセンター「Colossus 1」の全コンピューティング能力を利用する契約を締結したと発表した。
この提携により、Anthropicは米NVIDIA製GPUを22万基以上備えた、300メガワットを超える新たな演算能力を1カ月以内に確保することになる。マスク氏率いるSpaceXAIが、AIのトレーニング環境を次期システムである「Colossus 2」へ移行済みであったことが、今回の「Colossus 1」のリース契約実現の背景にある。
この大規模なコンピューティング能力の獲得により、Anthropicは同日から「Claude」のユーザーにメリットを提供する。
これまで設けられていた利用制限が大幅に緩和され、具体的にはPro、Max、Team、Enterpriseプランのユーザーを対象に「Claude Code」の5時間当たりの利用上限を2倍に引き上げる。また、ProおよびMaxアカウントに適用していたピークタイムの利用制限引き下げ措置を撤廃するほか、開発者向けに提供している「Claude Opus」モデルのAPIレート制限も大幅に引き上げる。
マスク氏はこの提携に関連し、自身のXアカウントでAnthropicの幹部らと面会したと語った。同氏は、Anthropicのチームが非常に有能であり、正しいことを行う強い意志を持っていると評価した上で「誰も私の悪の探知機(evil detector)を反応させなかった」と述べた。さらに、Anthropicが批判的な自己検証を続ける限り、Claudeは人類にとって良いものになるだろうとも。
Anthropicはこの合意の一環として、SpaceXが2月に発表した宇宙データセンター構想にもパートナーシップへの関心を示しているという。この構想については、米OpenAIのサム・アルトマンCEOは「馬鹿げている」と評した。
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