この部品についてValveは言及していないが、英国のゲームメディア「Digital Foundry」は「奇妙なことにSteam MachineにはDDR5 RAMが1枚しか搭載されてない。その理由とは?」と報じている。
本来ならデュアルチャネル構成にするため、8GBを2枚使うはずだった。しかし記事によると、Valveは8GBのSO-DIMMが確保できず、16GBの1枚にせざるを得なかったという。またValveのエンジニアの話として「(メーカーは)大容量のほうが利益につながるため、製造がそちらにシフトしていた」という内容を伝えている。
他方、ValveはSteam Machineを赤字で販売する考えはなかった。家庭用ゲーム機の場合、ハードウェアを赤字で販売してユーザー数を確保した上でソフトウェアやネットサービスで利益を補うケースもあるが、Steamの場合はゲーミングPCという選択肢もある。無理をしてSteam Machineを普及させる必要はない、という考えだろう。
このため、Steam Machineは現状に即した値段になった。米国では512GB版の1049ドルから、欧州では1039ユーロから、そして日本では18万9980円から。2TB版は一気に6万円アップの24万9980円となっている。
Valveは「本日発表した価格には、製造業の世界的現状が反映されている。より正確に言えば、過去6か月間に私たちが確保してきたコンポーネントの価格が反映されている」としており、まさにDRAMやSSDの高騰を象徴するようなハードとなった。
なお、Steam Machineに使われているSO-DIMMは、韓国半導体大手のSKハイニクス製だった。同社は世界的なAIブームの恩恵を受けた企業の1つとされ、今年に入ってから株価が300%以上も上昇し、6月22日にはサムスン電子を抜き、韓国企業で時価総額トップに立った。AIブームの勝ち組とされる半導体産業と、あおりを食った製造業という構図を象徴しているかのようだ。
「Steam Machine」発売、国内では約19万円から 2TB版は約25万円
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