「ウェットタオルという発想を軸に、開発側の要望と、それがどうしたら伝わるかを考えていたら、『それはおしぼりだ』というところに辿り着きました。というか、それしか無かったんです。使い捨てしないウェットティッシュ的なものというと、それはおしぼりですよね」と今井さん。
これまでのSTTAは、とにかく、精密機械部品の水分を取るために作られた素材であるソフラスを生活用品にするという企画だったから、乾いた状態で素早く水気を取るという素材の性能を生かした商品に仕上げられたが、今回の製品は吸水性に優れるという性質は同じでも、濡らさなければ使いにくいという点が大きく違う。
ただ、素材自体がかなり高価で、厚みを出すのも難しいソフラスよりも、クレマタッチは素材としては厚みも出せるし、大きくしてもそれほど高価にはならない。「通常のPVAスポンジより少し高いくらい」(今井さん)だという。
「吸水性の高さに加えて、排水性も高く、乾きやすいから、従来のタオルを使ったおしぼりに比べて、使った後の始末がかなり楽になります。もちろん、洗濯が不要とかそういうことではないので、多少のケアは必要ですが、タオルに比べれば圧倒的に楽なんです」という今井さんの言葉通り、おしぼりを持ち歩こうとは思わないし、常用しようとも思わないけれど、私は、今や仕事机の上に置いて、何かというと使っていたりする。
これまでになかった製品だけに、公式サイトを見ると、いくつもの使用例が掲載されている。確かに、ただ「テックオシボリ」と言われても、何に使うのか、パッと思い付く人は少ないだろう。
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