シャープ初のハンディファンは何が売りなのか 1万円というプライスを納得させる“3つの安心” 自宅で検証してみた(1/3 ページ)
シャープから初めてのハンディファン「プラズマクラスターハンディファン」(型番:PJ-HS01)が登場した。直販価格で9900円と高価だが、そのぶん静音性やバッテリー周りの安全対策など目新しい点も多い。製品を借りることができたので、開発担当者の話と合わせて紹介したい。
製品を一見すると、一般的なハンディファンよりヘッド部分が後ろに長いことが分かる。これは2024年からシャープが販売しているサーキュレーターの構造を応用したため。奥行きのある筒状の風路を絞ることで風の勢いを高め、グリルは螺旋(らせん)状として風を直線的に送り出す。その分、少し“頭でっかち”なので、かばんなどから出し入れする際は、引っ掛けて落としたりしないように気をつける必要はある。
中の羽根は、シャープお得意の生物模倣技術(ネイチャーテクノロジー)によるもの。ネイチャーテクノロジーは、自然の生き物が持つ仕組みや構造を参考にして家電製品に新しい効果を加えるアプローチ。同社はこれまでにもアホウドリの羽根を模して風量を上げた扇風機やラッコの手を参考に髪の絡まりがスムーズにほどけるヘアブラシなどユニークな製品を展開している。
今回、参考にしたのは、暗闇の中を音もなく飛行し、獲物を狩るフクロウの羽根だ。ハンディファンの羽根にはフクロウと同様に膨らみがあり、効率良く風を捉える。さらに「セレーション」と呼ばれる微細な凹凸を付けることで、風切り音を抑えた。
シャープの担当者は「ハンディファンは涼むために風の強さが求められます。また(公共の場で使う時には)音も問題。我々はサーキュレーターで風量と運転音のバランスが取れたものを出せていたので、全部応用しました」と話す。
例えば電車内など近くに人がいる場所でハンディファンを使う時、風が広がると周囲に不快感を与える場合もあるだろう。風が真っ直ぐ進むサーキュレーターの仕組みは、ハンディファンにうってつけだった。
動作音の音質にもこだわった。人がうるさいと感じる高音域を低減するように調整している。
臭い対策でプラズマクラスターイオン発生器も組み込んだ。今回は空気清浄機やエアコンと違い、使用する空間の広さが決まっていないため「プラズマクラスター25000」(イオン濃度が1cm3当たり2万5000個)や「NEXT」(同5万個)といった表記はしていない。発生器は同社の美容家電に使っているものと共通だという。
簡易計測で分かった実力
その実力を探るため、スマホ用の騒音計測アプリを使って簡易計測を行った。PCの静音性チェックと同様に製品から50cmほど離れた場所にスマホを置き、風が直接当たらないようにして計測する。
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