MS、Vista対応ビジュアルデザインツール「Cider」のプレビュー版を初公開
米Microsoftは今月、Avalonのコードネームで呼ばれていたWindows Presentation Foundationサブシステムに対応したデザインツールのプレビュー版をリリースした。
「Cider」のコードネームで呼ばれるこの「Visual Designer for the Windows Presentation Foundation」は、Windows Vistaに対応した開発をサポートするMicrosoftのVisual Studioツールスイートの次期メジャーリリース「Visual Studio“Orcas”」に搭載される。Orcasは2007年にリリースされる予定だ。
同社の担当者は、Ciderの12月のコミュニティー技術プレビュー(CTP)ビルドが、同ツールの最初の公開リリースであることを認めている。
MicrosoftはCiderのCTPコードを、Orcas WinFX Development Tools(CTP)リリースの一部として同社のWebサイトでダウンロード公開した。
このOrcas WinFX開発ツールのCTPビルドにより、開発者はWinFXアプリケーションの作成にVisual Studio 2005の正式版を利用できるようになる。
CTPはMicrosoftの用語で、βレベルの品質を備えていない製品の開発版を早期に公開したものを指す。WinFXはWindows Frameworkの略で、.NET Framework 2.0をベースとしたマネージコードによるWindowsプログラミングインタフェースのセットを提供する。WinFXにはWindows Presentation Foundation(WPF)、Windows Communication Foundation、Windows Workflow Foundation、そのほかの関連コンポーネントが含まれる。
リリースノートでは、「現在の初期段階では、Ciderの機能はWPFアプリケーションを作成するには不十分であり、開発者はXAML(Extensible Application Markup Language)を編集しなければならない」とされている。
「XAMLに慣れている開発者がWPFアプリケーションを作成する場合には、Ciderは大いに役立つ。このマークアップ言語で記述したデザインをプレビューしたり、基本的なビジュアル操作を行ったりできるため、作業効率が上がるだけでなく、XAMLエディタとビジュアルデザイナを切り替えて使うことで、目的のXAMLフォーマットを正確に保持できる」
さらに、CiderのCTPでは、WPFアプリケーションのプロジェクトシステムとビルドシステムがサポートされており、開発者はアプリケーションのビルドとデバッグを行える。
またCiderのCTPは、新しいWPFアプリケーションを作成するためのプロジェクトテンプレートや、XAML編集の指針や妥当性検証手段となるXSD(XML Schema Definition)を提供するという。
TheServerSide.NetのWebサイトに掲載されているCiderの紹介では、「『Cider』の第一目標は、デザイナーと開発者がこれまでより密接に協力できるようにすることだ」と説明されている。
「開発者は現在のWindows Form Designerの場合と同じようにコントロールを扱い、作業結果をXAMLコードとして生成できるようになる。デザイナーは『Sparkle』(Microsoftが開発中のExpression Interactive Designerのコードネーム)を使ってユーザーへの表示をさらに改良できるようになる。イベントの生成と処理はVBやC#コードで実現される」
Microsoftは同社のサイト、Channel 9でCider専用のWikiを公開している。
Orcas WinFX開発ツールのCTPは、Windows Vistaの任意のβ、Windows Server 2003 Service Pack 1、Windows XP SP2上で動作する。また、利用にはVisual Studio 2005の正式版が必要だ。
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