Google Chromeが最も安全なWebブラウザ――Accuvant LABS調べ
Googleの出資で実施されたAccuvantの三大Webブラウザ(Chrome、IE、Firefox)のセキュリティに関する調査では、Googleが最も安全で、問題が多かったのはFirefoxという結果になった。
セキュリティコンサルティング企業の米Accuvant LABSが12月9日(現地時間)に発表したWebブラウザのセキュリティに関する調査結果によると、米GoogleのGoogle Chromeが最も安全なブラウザだという結論に達したという。
この調査では、Google Chrome、米MicrosoftのInternet Explorer(IE)、MozillaのFirefoxに関し、複数の観点から安全性を比較した。従来の調査に多い、脆弱性の報告数やURLブラックリストの比較ではなく、脆弱性攻撃への対抗策の分析・比較に重点を置いたという。
同社は、この調査にはGoogleが資金を提供しているが、結果はAccuvant独自のデータに基づいた客観的なものだとしている。
サンドボックス、プラグインのセキュリティ、JITコンパイラの強度、ASLR(アドレス空間配置のランダム化機能)、DEP(データ実行防止機能)、GS(バッファオーバーフロー検出機能)、URLブラックリストに関して比較したところ、以下のような評価になったという。
表中で、緑のチェックマークは業界標準を満たす、黄色い○は実装はされている、赤い×は実装されていないか、されていても効果がみられないことを示す。Google ChromeはURLブラックリスト以外のすべての項目で業界標準を満たしており、3つのブラウザ中で最も安全性が高いという結果になった。
対象となったブラウザのバージョンは、報告をまとめた2011年7月時点での最新のもので、Google Chromeは12および13、IEは9、Firefoxは5。Accuvantは、100ページ以上の詳細な調査報告書(PDF)を公開している。
なお、米NSS Labsの調査では、マルウェア対策機能の評価およびソーシャルエンジニアリング型マルウェアに対する防御率で最も評価が高かったのはIE 9だった。NSS LabsにはMicrosoftが出資している。
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