就活生がWeb面接で“ギガ不足”に? 約3割が通信量に「上限あり」の回線を使用 PC使わない人も
マイナビが、2021年卒業予定の学生の就職活動を調査した。新型コロナウイルスの影響でオンラインの説明会や面接が増える中、33.1%の学生が、月間の通信容量に上限のある環境で就職活動を行っているという。
マイナビは5月14日、2021年春に卒業予定の学生を対象とした、就職活動の実態調査の結果を発表した。調査では、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの説明会や面接が増える中で、スマートフォンのモバイル通信など月間の通信容量に上限があるプランを契約している人が33.1%いることが分かった。
リモート面接中などにデータ容量が上限に達し、通信が低速になるリスクがあるため、同社は「新たな課題が浮かび上がった」としている。
調査によると、通信容量に上限がある回線のユーザーのうち、就職活動でPCを使っている人は全体の11.9%、スマホ・タブレットを使っている人は21.2%だった。
自宅での作業環境についても聞いたところ、PC、マイク、Webカメラをそろえている人は62%、PCは持っているが、マイクとWebカメラを持たない人は6.3%だった。スマホ・タブレットのみで就活をしている人は31.7%だった。
オンライン就活に不安を抱える層も
新型コロナ禍での就職活動での不安点について、最多だった回答は「景気動向が不透明なため、企業の採用活動が縮小するのではないか」(56.5%)。
以下、「説明会や選考機会に不慣れなオンラインで参加しなければならない」(45.5%)、「生の情報を集めにくい中で、相手に伝わる志望動機を考えられるかどうか」(44.5%)と続き、オンラインでの就活に不安を抱える人が多いことも分かった。
調査は4月24日〜30日に実施。学生向け就職情報サイト「マイナビ2021」の会員である2021年3月卒業予定の大学生や大学院生を対象にWebアンケートを行い、9478人から回答を得た。
関連記事
- 「選考期間を延ばしてほしい」「Web面接では熱意を伝えにくい」 新型コロナの影響と就活生の本音
マイナビが2021年卒業予定の大学生や大学院生を対象に、新型コロナが就活に与えた影響を調査。8割の学生が何らかの「影響がある」と答えた。 - 日本旅行、内々定通知メールを4万人に誤送信 「内々定者だけのつもりが、エントリーした全員に送信」するミス
日本旅行の新卒採用にエントリーした学生約4万3000人全員に、誤って内々定通知メール送信。内々定者だけに送るはずだったメールを、誤ってエントリー者全員に一斉送信してしまった人的ミスという。対象の学生には、経緯を説明し、謝罪するメールを送った。 - 大学3年生に聞く「希望の就職先」、トップは安定の公務員 IT業界ではGoogleやAmazonが人気
大学3年生が、現時点で「働きたい」と考えている勤務先は? 与信管理を手掛けるリスクモンスターが調査結果を発表。1位は地方公務員、2位は国家公務員、3位はGoogle日本法人だった。 - オンライン採用、導入企業の66%は好印象 一方で「職場、応募者の印象が伝わらない」など課題も
ビズリーチは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、オンライン採用に関する調査結果を発表した。オンライン採用を導入している企業の66%はメリットの方が大きいと感じている一方、「職場、応募者の印象が伝わらない」など課題もあると分かった。 - 男女・文理別「就活生の注目企業ランキング」、アクセンチュアやNTTデータが不動の人気
オープンワークがこのほど、男女/文理別の「就活生の注目企業ランキング」を発表。各カテゴリーに共通して、IT業界ではアクセンチュアやNTTデータが人気だった。日本アイ・ビー・エムや楽天、サイバーエージェント、野村総合研究所なども支持されていた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.