企業が“生き残る”ために選ぶThinkPadの技術とノウハウ(3/3 ページ)
厳しくなる一方のビジネスで現場に求められるのは、コストをかけずに利益を伸ばすこと。「体力勝負では負けてしまう」という中小企業が生き残る術がThinkPadにある。
最小限の手間でPCの面倒を見る「ThinkVantage テクノロジー」
限られた人数で頑張るスタッフの作業効率を何倍にも向上させてくれるThinkPadシリーズだが、その導入にあたっては「スタッフに支給したすべてのThinkPadをどうやって設定して管理するか」が問題になる。特に、専従のシステム管理者を配置する余裕のない中小企業や少人数事業所では、管理コストと要する時間が本来のビジネス活動を阻害するのではないかと不安に思うかもしれない。
しかし、ThinkPadシリーズには設定作業やメンテナンスを省力化してくれるユーティリティが使いやすいように集約した「ThinkVantageテクノロジー」が導入されている。ここに集約された「System Migration Assistant」、「Access Connections」、「Client Security Solution」、「Rescue and Recovery」などの標準付属のユーティリティを利用することで、導入や環境移行、セキュリティ設定、障害からの復旧作業が少ない手間で短時間に実行でき、かつ、コストを最小限に抑えることが可能になる。
System Migration Assistantは、PCの設定やデータ移行を支援するユーティリティで、現在使用しているPCのシステム設定、ネットワーク設定、メール設定、ユーザーデータをネットワークやメモリカード経由で移行できる。作業画面も移行するデータのラジオボックスにチェックを入れる簡単な操作から、多数のPCに一斉に移行するバッチをコマンドラインから実行する方法などが利用可能だ。
Access Connectionは携帯利用において、ネットワークを利用する場所ごとに設定内容をプロファイルに保存し、それをワンクリックで切り替えることで簡単にアクセス出来るようにするユーティリティだ。作成したプロファイルはパッケージにしてほかのThinkPadに配布できるので、1台分のプロファイル設定が出来れば、スタッフが利用するすべてのThinkPadにプロファイルを配布することでネットワーク設定が一気に行える。
Client Security Solutionは、ThinkPadシリーズに実装されているTPM(セキュリティーチップ)と連動して強固なセキュリティを少ない作業で確保するユーティリティだ。強固なセキュリティを維持するためには、パスワードをはじめとする煩雑な設定とその運用が必要となるが、ユーザーによっては、これが大きなハードルとなって、作業効率の低下、もしくはルール違反によるセキュリティの弱体化を招く場合がある。
Client Security Solutionでは、起動、OSのログオン、ロック解除といった複数の認証を1つのフレーズで行う「シングル・サインオン」が用意されているので、セキュリティの強度を落とすことなく運用のハードルを低くできるのが特徴だ。また、導入したすべてのThinkPadで設定されているセキュリティ内容を一覧できる「Security Advisor」が用意されているので、全社的なセキュリティレベルの維持も容易にできることにも注目したい。
「Rescue and Recovery」はシステムのバックアップ、レストアツールをワンアクションで呼び出すことで初心者でも容易に行えるようにしたユーティリティだ。重要なデータを削除した場合や、ウイルスに感染してPCが正常に操作しなくなったときに、リストア作業を行うことになるが、操作が簡単なのでユーザーが自分でPCを復旧することも可能になる。
Rescue and Recoveryでは、Windowsが起動しなくなった状況でも専用のプリインストールOSが起動してリストア作業を実行できるため、かなり深刻なダメージを受けた状況でも、現場のユーザーが自分で対応することができる。これも、専従のシステムサポートを持たない企業では大きなメリットと評価できるだろう。
コスト削減、利益確保、そのための作業効率の向上は大企業だろうと中小企業だろうと関係なく求められる。ある意味“総力戦”の様相を呈してきた現代のビジネスにあって、「専従のスタッフが確保できないから」という理由で電脳武装化や、その近代化を怠ることはもはや許されない状況にある。
ここで紹介してきたように、レノボのThinkPadシリーズは、PCとしての性能や使いやすさだけでなく、PCをサポートしてくれる「ThinkVantage」によって、専従スタッフを確保できない企業でも、大企業に負けない電脳武装が可能になる。
もう、ためらっている余裕はない。生き残るために、vPro™ テクノロジー インテル® Centrino® 2に対応したThinkPadをいますぐオフィスにそろえよう。
(ThinkVantage Access Connectionは、ワイヤレスLAN、およびDHCPを利用したイーサネットの場合、自動切替が有効となります。また、初めて接続する場所ではクリックを要求されます。ThinkVantage Rescue and Recoveryは、事前にセットアップすることにより、リカバリーメニューから選択するだけであらかじめバックアップされているデータを復活させることができます。ただし、トラブルの状況によっては、データが復元できない場合もございます。)
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提供:レノボ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年8月20日
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