HP Imprint 3Dで“Netbook第2章”を切り開く――「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」発表会:ゆうこりんも絶賛!?
日本HPが低価格ミニノートPCのデザイナーズ・コレクションモデル発表会を開催。会場には小倉優子さんが駆けつけた。
HPのPCビジネスは非常にバランスが取れている
10月6日、日本ヒューレット・パッカード(HP)が低価格ミニノートPC「HP Mini 110」シリーズに、「HP Imprint 3D」を採用した新モデル「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」を追加した。これは2009年2月に発売された「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」に続くデザイナーズ・コレクション第2弾となる製品で、立体的なデザインパターンである「HP Imprint 3D」を初めて導入したのが特徴だ。製品の詳細はこちらの記事(→日本HPが“3Dデザイン”を採用した「HP Mini 110 by studio tord boontje」を投入)に譲り、ここでは発表会の模様をお届けする。
発表会では、同社副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 岡隆史取締役がHPのビジネス概要について解説した。「昨今、市況は厳しいといわれているが、HPのPCは年間6000万台近い台数を出荷しており、3年ほど前から世界シェアNo.1の座を死守している」とし、「HPのPC事業の特徴は、非常にバランスが取れていること。個人向けでも法人向けでもNo.1であり、ワールドワイドで地域やユーザー層にも偏りが見られない」と述べた。「日本では、基本的にグローバルのスケールメリットをうまく活用していくというのが基本的な考え方であり、2年前は8%くらいのシェアだったが今では15%まで伸ばせ、ようやくトップグループが見えてきた」と日本での堅調なビジネスを説明。「ただ、世界的に見るとHPは個人向けPCが強く、それを日本のユーザーにも感じてもらえるようなアプローチをしていこうということで、2年前からコンシューマーモデルを展開してきた」とし、「最近では、HPならではのモデルを提供していこうということで、ファッションをキーワードにして市場にない製品を投入した」と述べ、その具体例として「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」を挙げた。
そして「NetbookやミニノートPCは、そもそも新興国や教育向けに開発された製品であるが、一般のユーザーにとっても、メールやWebブラウズなどが手軽で使いやすく、受け入れられやすい製品だった。そういう中で、PCをただのツールではなく、自分らしさを表現したいという欲求がユーザーに出てきており、それを受ける形でデザイナーズコレクションの第2弾を今回投入する」と新製品の意図を説明した。
Netbook第2章の幕開け
続いて、同社パーソナルシステムズ事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 プロダクトマネージャ 菊地友仁氏が新製品のコンセプトを語った。
菊池氏は「約1年間という短期間で、PC市場シェアの約30%を獲得したのはNetbookが史上初めてであり、驚くべきこと」と述べ、Netbook市場を形成したユーザーを3タイプに分類した。1つはこれまで高根の花であったモバイルできるPCが5万円で手に入るとしてNetbookを購入した「あこがれのモバイル層」、もう1つは2~3台目のPCとして手に入れた「ライトユース層」、最後は「おしゃれ女性層」と分析。「ただ、その一方で2009年6月からNetbook/低価格ミニノートPCのシェアは下降傾向にある。その原因として、Netbookを買ってはみたものの、実際には持ち運ばないし、Netbookの性能に不満を覚え始めた“あこがれのモバイル層”が、もう1つ上のセグメントである薄型ノートPCなどに移っていった」と主張。「これからは、残り2つの層に向けて“手軽さ”“カワイイ”というキーワードでNetbook市場を切り開いていく必要がある。それはNetbook第2章の幕開けでもある」と述べ、想定ターゲットを意識して、より掘り下げたマーケティング施策を行っていくとした。
その先例として、デザイナーズ・コレクション第1弾となったVivienne Tam Editionを挙げ、「Vivian Tam Editionは成功作で、ターゲットになる女性層に向けてマーケティング施策を徹底的に行ってきた。その結果、アジアパシフィック地域では中国ではなく、日本が最も販売台数が多かった」と実績を述べた。
「新モデルのHP Mini 110 by Studio Tord Boontjeは、液晶ディスプレイ天面部分に絶滅危惧(きぐ)種を含む12種類の動物が隠れている。2006年にHPが初めてPCに導入したHP Imprintの発展系であるHP Imprint 3Dを取り入れており、HPがデザインとテクノロジー面でPC業界をリードしている。何かと手間がかかるデザイナーズ・コレクションの第2弾を投入できたり、これだけ数多くのPCを展開できるのは、世界シェアNo.1であるHPならではのスケールメリットである」と自信を示した。
たくさんの「プリティ・リトル・ラブ」が詰まっている
最後に、スペシャルゲストとして小倉優子さんが登場し、菊池氏からHP Mini 110 by Studio Tord Boontjeの実機がプレゼントされた。小倉さんは以前からVivienne Tam Edition(小倉さんいわく、赤くてお花の付いたパソコン)を使っていたとのことで、新モデルを手にして「一見、お花かと思ったら動物たちもたくさんいて、見ているだけ癒されるデザインですね。パソコンは毎日使うもので、かわいいものがいいと思っていたので、これはいいですね。外側だけかと思ったら、中もデザインされているのでびっくりしました。好きなものがストレートにどーんときた感じです」と感想を述べた。「女性が洋服やバックを選ぶように、パソコンを選んでいく時代になったのかも。女性だけでなく男性にも使ってほしいパソコンで、持っているとオシャレでポイントが高いですよね」と新モデルをアピールした。
なお、本製品の発売に合わせ、10月17日~19日の期間限定で東京都渋谷区のカフェ「カフェ・オール・エ・ダン」にて実機の展示が行われる。店内では小倉優子さんプロデュースによる「HP Mini 110 by STB」コーナーのほか、スペシャルサイト「Hello,Pretty Little Loves!」などのプロモーションが展開される。Webサイトでは、トード・ボーンチェ氏がデザインした壁紙やブログパーツのダウンロード、動物をモチーフにした占いなどのコンテンツが楽しめる。また、モバイルサイトではデコメ素材や待ち受け画面などがダウンロード可能になる。
関連記事
日本HPが“3Dデザイン”を採用した「HP Mini 110 by studio tord boontje」を投入
日本ヒューレット・パッカードの低価格ミニノートPCに、「HP Imprint 3D」を採用したスペシャルモデルが登場する。「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」はNetbookを新たな次元に引き上げるか?
Eee PCを皮切りに、VAIO type Pまでさまざまな発展を続けるミニノートPC。その1つの進化形が、深紅のボディを身にまとったHPの「Vivienne Tam Edition」だ。日本HPが実売4万円台の新型Netbook「HP Mini 110」を発売
日本ヒューレット・パッカードが3色のカラーバリエーションを備えたスタンダードなNetbook「HP Mini 110」を発表した。直販モデルは即日発売される。特集:Windows 7のすべて
10月22日に発売が決定した新OSのWindows 7。その最新情報をはじめ、VistaやXPの違いなどがすぐ分かる!! 各PCメーカーのアップグレード情報も網羅!!特集:ミニノート/Netbook/UMPCのすべて
新作が続々と登場するミニノートPC。人気のVAIO type Pはもちろん、東芝や富士通、シャープといった国内メーカー製の新型Netbookに注目だ!!これはCore 2 Duo搭載ノートPCではないのか!?――Atom搭載PCの枠を広げる「HP Mini 5101 Notebook PC」に肉薄した
日本HPが新たに投入したミニノートPC「HP Mini 5101」は、CPUにAtomを搭載した低価格ノートPCとは思えない質感と堅牢性を備えている。その実力は!?1366×768ドット液晶やギガビットLAN搭載の「HP Mini 5101 Notebook PC」が登場
日本ヒューレット・パッカードが、ビジネス向け低価格ミニノートPCの新モデル「HP Mini 5101 Notebook PC」を投入する。発売は9月上旬だ。HPが投入する、“契約済み”3G通信機能内蔵PCの可能性
日本HPは、USIM付きの3Gデータ通信モジュール内蔵PCを2009年9月に発売する。複雑な契約や基本料金なしにFOMAネットワークをプリペイド課金で利用できる「世界でも画期的なPC」として展開する。これぞNetbookの真打ちか!?――「HP Mini 2140」の高解像度版でVistaを動かした
10.1型ワイドで1366×768ドットの解像度を備えた「HP Mini 2140 Notebook PC」の高解像度版で、OSをWindows XPからVistaに変えたところ……。これぞNetbookの真打ちか!?――「HP Mini 2140 Notebook PC」の高解像度版を試す
Netbookは画面解像度が狭く何かと不便であったが、ここにきて日本HPが高解像度モデルを投入した。早速、実力のほどをチェックしよう。日本HP、ミニノート「HP Mini 2140」に高解像度液晶モデルを追加
日本ヒューレット・パッカードは、同社製ミニノートPC「HP Mini 2140」のバリエーションモデルを発表。液晶パネルを1366×768ドットに高解像度化した。C7からAtomに変わった「HP Mini 2140」は何倍速くなった!?
日本HPの低価格ミニPC/Netbookシリーズに加わった「HP Mini 2140」。新たにAtom搭載機に生まれ変わった新モデルの実力をチェックした。日本HP、ミニノート「HP Mini 2140」にOffice搭載モデルを追加
日本ヒューレット・パッカードは、ミニノートPC「HP Mini 2140 Notebook PC」のラインアップにOffice 2007搭載モデルを追加した。HPのアルミボディ採用ミニノートPCにAtom搭載モデル「Mini 2140」が追加
HPのビジネス向けミニノートPCシリーズに、Atom搭載モデルが加わった。発売は3月上旬の予定で、直販価格は6万4890円だ。1600×900ドットで6万円台のプロ向けノートPC「HP ProBook」に肉薄した
HPのアジア・パシフィック&日本向けイベントと同時に、日本でも発表された「HP ProBook」。エントリーモデルとは思えないボディに迫った。日本HP、ビジネスノート「HP ProBook」にワインレッドモデルを追加
日本ヒューレット・パッカードは、法人向けノートPC「HP ProBook 4510s/CT」「同 4515s/CT」に赤ワイン色モデルを追加した。
関連リンク
- ニュースリリース
- 「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」の製品情報
- 日本ヒューレット・パッカード
- HP Directplus
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- PCパーツからオシャレなノートPCまで:msi style!
- TWO TOP MEDIA
- 欲しかったアレがここにある!:ニーハオ!!上海問屋
- QNAP NAS Channel
- VAIOのことならお任せ!:VAIO LOVERS
- ソニーじゃなきゃもったいない!:SONY LOVERS
- FMVを安く買うならここ!:FMVマニア
- ThinkPadがWeb限定特価:Lenovo media
- デルのお得が毎週更新:DELL evolution
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.