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MSIブースで「Sketch Bookのコンセプト」を知るCOMPUTEX TAIPEI 2010(1/3 ページ)

COMPUTEX TAIPEI 2010が開幕して展示ブースも公開された。MSIブースで確認した「Sketch Book」続報と「GUS」の詳細、「3DMark 11」世界初デモを紹介する。

Sketch Bookの詳細に迫る!(……まだ決まっていないが)

 COMPUTEX TAIPEI 2010開幕前日に行われた事前説明会で、キーボードユニットが回転してデジタイザが現れるユニークなギミックで注目を集めた「Sketch Book」が展示ブースのガラスケースにホワイトとブラックのカラーバリエーションで展示されている(事前説明会の詳細は「MSI がタブレットPC「Wind Pad」やコンセプトモデル「Sketch Book」などを公開」を参照のこと)。

 コンセプトモデルということで、製品化の予定や出荷時期、スペックは確定していないとのことだが、展示されているサンプルでは、ボディサイズ、重さなどのハードウェアスペックについて、Pine-trail Mプラットフォームを採用する薄型Netbookの「Wind U160」を想定しているという。

 キーボードユニットが回転して底面にあったデジタイザが表側になり、それに代わってキーボードは底面側になる。MSIの説明によると底面側になったデバイスは自動でDisable状態になり、逆に表側になったデバイスも自動でEnableに移行する。Sketch Bookのデジタイザはワコム製で、専用の電子ペンでのみ操作する。そのため、指によるタッチ操作はできない。指を使った操作のために、円形のタッチパッドをキーボード/デジタイザユニットの右側奥に用意したとMSIは説明している。

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キーボード/デジタイザユニットが回転するギミックに注目が集まった「Sketch Pad」は(写真=左)、天面に多数の凹凸を設けたデザインが施されている。この意味について、MSIは「砂丘の風紋と革張りソファーのデザインを意識した」と説明している(写真=右)
製品化も決まっていないため、本体搭載のインタフェースも含めてハードウェアのスペックは確定していないが、サイズ、重さなど展示サンプルの“仮想目標”として「Wind U160」を想定している。左側面には特にインタフェースを設けず、右側面にカードリーダーと2基のUSB、そして、キーボード/デジタイザユニットの回転をロックするスライドバーを用意する(写真=右)

 MSIがCeBIT 2010に展示していたデュアルディスプレイ搭載ノートPCでは、そのコンセプトの1つに、タッチパネルを組み込んだ本体側の液晶ディスプレイで、マンマシンインタフェースのレイアウトを柔軟に変更できることが挙げられていたが、Sketch Bookは、そのコンセプトにキーボードを組み込んだような形状になっている。このことについて、MSIのスタッフに確認したところ、Sketch Bookはデュアルディスプレイ搭載ノートPCとは、まったく別な系列として開発しているもので、フィードバックで派生したモデルではないと答えた。

 ただ、CeBIT 2010で展示されていたデュアルディスプレイ搭載ノートPCについてMSIは、液晶ディスプレイを2枚搭載することで、ボディが厚く、かつ重くなることや、コストが高くなるといったフィードバックが多く、現在改善中とのことだ。こちらも製品化の予定は確定していないが、搭載するディスプレイの価格が下がり、薄く軽くなったときに、製品化が実現するだろうとMSIは説明している。

デジタイザエリアの両脇に配置された4つのスクエアは、ユーザーがカスタマイズ可能な操作ボタンだ。ワコムのデジタイザを採用しており、専用のペンで操作する(写真=左)。底面側になったデバイスは自動でDisablleになるので、間違って入力されることはない。さらに、底面に設置されたゴム足によって、キーボード、または、デジタイザが机などに触れることもないという(写真=右)
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