“Ivy Bridge”でUltrabookは美しくなる:IDF 2011(1/4 ページ)
Intelは、“Ultrabook”でノートPCを再定義するだけでなく、モバイル向けCPUの戦略も大きく見直している。ムーリー・エデン氏がその詳細を語った。
PCにとって第3のターニングポイントとなるUltrabook
Intelは、“Ultrabook”の投入によってノートPCを再定義するにとどまらず、同社のモバイルCPU戦略も大きな見直しを図る。Intel Developer Forum 2011 San Franciscoの2日目の基調講演に登場した同社クライアント事業部担当ジェネラルマネージャー 兼 副社長のムーリー・エデン氏は、「Ultrabookで、PCをさらにパーソナルなデバイスへと進化させることで、PC市場のさらなる成長を狙う」と会場に集まった開発者に呼びかけた。
エデン氏は、「PCは、過去20年の間に2度、大きな転換点を迎えてきた」と説明する。ここでいう、大きな転換点とは、以下のことを指す。
- MMX Pentium(1995年):ノートPCが企業用途主体から個人用としても普及拡大
- Centrino(2003年):デスクトップPCからノートPCへの転換
いずれも市場の要求に応じて、ノートPCは姿を変えてきた。そして、エデン氏は、Ultrabookが登場するこれからを「第3の転換点」と位置づけている。エデン氏は、この転換点で起こる変化として、「よりパーソナルなコンピューティングデバイスへの転換」を掲げる。
Intelが目指すUltrabookは、ただ、薄くて軽いだけではない。以下のような6つの要素を満たした製品であるべきだとエデン氏は主張する。
1.手軽にコンテンツを作れること
2.使いたいときにすぐに使えること
3.安心して使えること
4.自分好みに使えること
5.いつでも使えること
6.入手しやすい価格であること
Intelは、これらの要素を実現することで、現在多くのユーザーが感じている要求を実現したいと考える。そこで、Intelは、“6つの要素”を実現するためには、以下の条件が重要になるとみている。
1.パフォーマンス
2.応答性
3.セキュリティ保護機能
4.魅力的なフォームファクタ
5.省電力性とバッテリ駆動時間
6.エコシステムとコスト
ここで挙げたUltrabookの要件を満たすCPUの第1弾が、22ナノメートルプロセスルールで3Dトライゲートトランジスタ技術を採用した次世代CPU“Ivy Bridge”(開発コード名)だ。
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