タブレットPCに対応した「駅すぱあと」を試す

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 ダイヤ経路による検索は日付けや時刻の設定が簡単で、変更も容易だ。ひとつ前の列車、後の列車という変更ができるのも便利だ。検索の速度はかなり速く、待たされるという印象はない。もちろん駅の詳細情報や出口案内、時刻表の表示も可能で、インターネットとリンクして駅周辺図や宿泊予約、天気予報といった情報を得ることもできる。

新たに最新のダイヤデータをダウンロードする機能が追加された。「アップデートモジュールの確認」から、無償、有償のアップデートが可能だ


探索結果は複数作成され、タブをクリックすることで表示を切り替えられる。アイコンのクリックで前や次のダイヤも検索できる(クリックすると拡大します)

 タブレットPCで使用する場合には、ペンをマウス代わりに使用できるので地図のドラッグや駅の指定が簡単に行える。マウスよりも使い勝手がいい印象だ。もともと極力キーボードを使わないよう工夫されたソフトだったため、タブレットPCに対応したことでオペレーションがさらに容易になっている。ただしこの使い勝手の良さは、駅すぱあとがタブレットPCに対応したからではなく、Windows XP Tablet PC Editionに用意されている機能だ。

 タブレットPC対応版としての機能は、検索結果の活用法にある。検索結果のウインドウから「タブレット入力のオン/オフ」ボタンをクリックすることで、Memoウインドウとして検索結果のウインドウがもうひとつ開く。ここにペンを使って手書き入力ができるのだ。もちろん筆圧にも対応する。Memoウインドウでは14種類のペンの選択や消しゴム機能、選択ツールなどのタブレットメニューが追加される。

検索結果に手書きのコメントをペンで入力するには、「タブレット入力のオン/オフ」ボタンをクリックする(クリックすると拡大します)


検索結果と同じ画面のウインドウが表示されるが、こちらは画像データになっている。タブレット入力のための線種などの設定ボタンも用意される(クリックすると拡大します)

 オプションにはペンボタンの設定が用意されており、ペンのボタンをクリックするごとに色を切り替えたり、ペンから消しゴム、選択ツールとモードを切り替えることが可能になる。消しゴム機能は3種類の大きさと一筆単位を選択できる。Memoウインドウを保存すると、「.eme」という拡張子のついた「駅すぱあと」オリジナルのフォーマットになり、ほかのソフトでは開けない。しかし、画像ファイルを扱えるソフトにMemoウインドウを貼り付けることが可能だ。

[吉澤亨史, ITmedia ]

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