Brand New PC Style:タブレットPCはオフィスをどう変える?ーコクヨ 森川卓也氏に聞くーハイテクとハイタッチを埋めるモノチバ 御社のビジネスとして、タブレットPCとの連携とか、協業できるところは考えられますか? 森川 まず、ここ( DESK@ )などは、デスクスペースとタブレットPCのセットはすぐにでもできそうですね。例えば、デスクスペースにタブレットPCのデスクトップマシンがあって、どこに座っても、サイン認証だけで自分の会社のデスクトップが再現される、とか。 チバ 新しいオフィス体験の場になりそうですね。 森川 コクヨ全体の商品ということ、ペンだとかノートだとかということで言えば、ハイタッチ寄りであるといえます。そのハイテクとハイタッチのあいだにあって、そこを埋めるモノを考えていければ、と思います。 例えば、残念ながらタブレットPCに付属しているスタイラス・ペンは満足のいくものはあまり見受けられません。持ったときの筆圧のかかり方だとか、軸の太さだとか、デザイン的にも豊かなペンがあるといいと思うのですが、現状のスタイラス・ペンには検討の余地がまだまだあると思います。そうした部分は、やはり文具屋の方が圧倒的に得意です。 持っていても普通のペンとして筆記具になってくれて、ノックするとスタイラスが出てくるとか、指しものとかビームポインタがついているとか。そういうものがこのフィットカーブ *2 みたいなものに入ってくるというイメージですね。 ものすごい筆圧をかける人が使っても疲れれず、力がなくても書けるデザインとか。そういう考えを取り入れた、スタイラス・ペンの存在が必要になるでしょうね。それにはマイクロソフトさんやワコムさんと提携しなければなりませんね。 チバ そう考えるといろいろな新しいオフィス・ツールの登場が期待できますね。スタイラスの後ろに認証できる電子印鑑をつけるとか。 森川 それはシャチハタさんとかが、すでにやっているかもしれませんね(笑) ビジネスというだけでなく、生活の中にもタブレットPCが存在すると便利でしょうね。例えば、役所にタブレットPCの端末があって、これまでなら紙に手書きしていた書類にそのままこれが使えるとようになるかもしれません。 チバ それにはまず、Journalがよりオフィシャルな文書になるか、pdfが手書き入力に対応する必要がありますね。私たちの生活のあらゆる場所にタブレットPCが存在するようになれば、コクヨのスタイラス・ペンがコンビニやキオスクで普通に販売されるかもしれませんね。 森川 そのときが楽しみです。 チバ ぜひ、実現させてください。今日はありがとうございました。 *2 フィットカーブ :コクヨがユニバーサルデザインを取り入れた製品として、人間工学から生まれた機能的・実用的な黒・赤ボールペンとシャープペンを一本にまとめた複合ペン。 [チバヒデトシ, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. FeaturesPICK UP
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