創作欲をそそるタブレットPC版水彩ソフト「水彩6」

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画像編集ソフトとしての機能も装備

 水彩画を作成するための機能が充実しているが、画像編集ソフトとしての機能も豊富に用意されている。画像の反転や変形、ぼかし、シャープなどのほか色合いの調整、グレースケールや2値化、CMY調整も用意され、マスク機能まで装備する。選択ツールや切り抜きツールも用意されているので、活用の幅も広い。線や図形などの描画ツール、文字入力ツール、サインを追加するツールなども用意される。

水彩画の作成だけでなく、画像編集機能も豊富に用意されている

 対応ファイル形式も多く、独自の水彩ファイルのほかBMP、JPEG、PNG、TGA、TIFF、PhotoCDにも対応する。保存できる形式は独自形式のほかBMP、JPEG、PNG、TIFFとなる。また、はがきやカレンダーを作成する機能もある。水彩画を趣味にするユーザーは一般的なはがき作成ソフトでは満足できないため、この機能が好評を得ているという。

印刷時にはプレビュー画面を見ながら絵の配置場所を設定できる


はがきやカレンダーの作成機能は使いやすく、絵を配置する場所や絵の一部をぼかすといったサンプルが豊富に用意されている(クリックすると拡大します)

 さらにアルバム機能を装備するため、多くの作品をサムネイルで閲覧できる。多彩な印刷機能やメールソフトとの連携もポイントだ。ペンを早く動かすとキャンバスへの描画が遅れることがあったが、これはタブレットPCの性能によるものだろう。いろいろといじっているうちに本気で水彩画に挑戦したくなるソフトで、完成度が高い印象を受けた。

「アルバム」を起動すると、これまでに作成した絵がサムネイルで一覧表示される。複数のアルバムを作成したり、編集することもできる

 本ソフトで水彩画を作成するユーザーも多く、同社の 「水彩」ホームページ でアートセッションなる作品コンクールも開催されている。また、NHK文化センターや産経学園などで本ソフトの講座が活発に行われている。水彩画へのこだわりを実感できる完成度の高さを持ち、しかも9,800円という標準価格は割安だ。本ソフトをぜひともタブレットPCで使ってみて欲しい。きっと創作意欲をかき立てられるはずだ。

[吉澤亨史, ITmedia ]

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