特徴機能をさらに強化し、市場に活気を取り戻す──シャープ 大畠氏(2/3 ページ)
2009年夏は、3キャリアに12機種の端末を供給するシャープ。その中には、自社の強みを生かした10MピクセルCCDカメラやソーラーパネルを搭載したモデルもラインアップした。他社とは違う特徴機能でユーザーのニーズを創出していく。
2009年夏モデルのポイントは10M CCDカメラとソーラーパネル
シャープの2009年夏モデルの特徴的な機能としては、10MピクセルのCCDカメラとソーラーパネルが挙げられる。
自社開発した1000万画素のCCDセンサーをいち早くケータイに搭載した点は、デジタルカメラを持たないシャープならではといえる。この10MピクセルCCDカメラは、ドコモ向けの「AQUOS SHOT SH-06A」「SH-07A」に搭載しているほか、ソフトバンクモバイル向けの「AQUOS SHOT 933SH」にも採用した。
AQUOS SHOTは、絶対的な画質の高さに加えて、依然として高いケータイカメラの「簡単さ、失敗しにくさ」に対するニーズに応えるため開発されたのが大きなポイントだ。大畠氏は「ここぞというシャッターチャンスで、失敗せずに写真を撮りたいという課題に取り組んだ。ユーザーに新たなケータイフォトライフを提供できるよう、デジカメケータイの最高峰を目指したのがAQUOS SHOTだ」と胸を張った。
ソーラーパネルを搭載したau向けの「SOLAR PHONE SH002」とソフトバンクモバイル向けの「SOLAR HYBRID 936SH」は、シャープの得意分野である太陽光発電の技術を携帯電話に応用したものだ。外出中にバッテリー切れを経験したことがある人は、携帯電話ユーザーのかなりの割合をしめるとされており、携帯電話に関する不満として「バッテリー切れ」は常に上位に挙げられる。シャープ自身も、端末メーカーとしてこの課題には真剣に取り組んできた。
「なんとか(バッテリーの問題を)解決したいと省電力化やバッテリーの容量アップなどを行ってきた。国内初のソーラーパネル搭載ケータイは、シャープなりの解決策の1つ。0をプラスに変える、意味のある提案と考えている」(大畠氏)
携帯電話に搭載したソーラーパネルは、モバイル向けとして小型半導体パッケージング技術を応用して、厚さ0.8ミリを実現した。多結晶シリコンを採用しており、セル表面の電極をデザインできるなど、これまでにない特徴もある。エネルギー効率は13パーセントと、薄型化や強度の確保、デザイン性の向上などにより犠牲になっている部分もあるようだが、理論上は20数パーセントまで上げられるめどは立っているという。今後は効率を上げつつコストを下げ、ほかの機器への展開も考えていく。
なおソーラーパネル搭載ケータイについては、ソフトバンクモバイルやauの発表会で「太陽光の下で10分充電すると1分の通話か2時間の待受ができる」としか説明されていなかったが、今回のシャープの説明会で「60分充電すれば6分通話できる」「曇りでもある程度は充電できる」といった説明があった。
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