274カ所で消費電力量を監視できる、中小ビル向けオートメーションシステムエネルギー管理

BEMSアグリゲータの制度が始まり、中小ビルにおける電力使用量削減が大きな問題になりつつある。NECは防犯、防災の機能も備えるビルオートメーションシステムに電力の見える化機能を追加したシステムの販売を開始した。

» 2012年05月15日 15時19分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 NECは2012年5月15日、中小ビル向けオートメーションシステムの新製品「Butics-300Ns」を発売した。価格は最小構成で3,000,000円。工事費は別。基本的な防犯機能と防災機能を備えるだけでなく、電力消費量を多くのポイントで計測し、パソコンの画面でその推移を表示する、いわゆる「見える化」の機能を持つ。

 計測可能なポイントは最大で274ポイント。電力センサーは「リモートステーションユニット」と呼ぶ機器につながり、リモートステーションユニットはそれぞれの電力センサーが検知した値をまとめてイーサネットで送信する。

 リモートステーションユニットからのデータは専用のパソコンが受信し、電力消費量等のデータを見える化する。データを表示するときは、照明など機器ごとでグループを作り、グループごとの消費電力量を表示させることもできる(図1)。

 ピークカットに役立つ機能もある。電力消費量があらかじめ設定しておいた値に近づくと、機器の電源を切っていく。電源を切るときは、あらかじめ設定しておいた優先順位に従って切っていく。

Butics 図1 消費電力量を機器の割合で表示したところ

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