a.1月
夏と冬の電力の使われ方が大きく違うのは、空調(エアコン)である。夏は昼間に一気に電力使用量が増加するが、冬は朝から夜まで電力使用量がさほど変わらない。その結果、電力需要のピークは夏の昼間が最も高くなるものの、1日を通した電力使用量の合計では夏よりも冬のほうが多くなるわけだ。
電気事業連合会が毎月発表する電力会社10社の販売量を見ると、2012年は1月が最大で808億kWh、次いで2月の791億kWhである。さらに8月、3月、9月の順になる。7月は意外に少なくて、4月や12月を下回り、12か月の中では8番目だ。
2013年も引き続き電力使用量は減っていくだろう。すでに1月の実績が電気事業連合会から発表されていて、前年比で1.2%減の798億kWhだった。この2年間で、節電対策によって厳寒の冬でも猛暑の夏でも電力使用量を抑制できることが実証された。2013年も1月を上回る月はなさそうだ。
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