2月28日(金)−北陸のみ需給率が91%台全国でんき予報2014冬

2月28日は気温が比較的高く、北陸を除くと需給率は落ち着く。なお、今冬のでんき予報は本日をもって終了するため、今冬の最大需要電力について、簡潔に振り返った。

» 2014年02月28日 00時30分 公開
[スマートジャパン]

 2月28日(金)の需給率は、北陸のみ90%以上となる。91.1%だ。27日(木)と比べると最大需要電力は91%(中部)〜104%(北海道)の範囲にある。北陸は27日比で102%だ。

 気象庁が27日に発表した28日から3月6日(木)の全般週間天気予報は「最高気温・最低気温ともに、期間の前半は平年並か平年より高く、平年よりかなり高くなる所もある」としており、最大需要電力を引き下げる方向に働く。

最大需要電力は予測可能

 今冬の最大需要電力が発生した時期は、全国で3つに分かれた。北海道は1月17日17時台の540万kWが最大だ。当日の最大需要電力の予測値よりも15万kWh多かったが、需給率は90%にとどまった。この日は札幌の最低気温が今冬に入って初めてー10.0度まで下がっている。

 2月5日と2月6日は大陸からの強い寒気が本州などを覆った。東北は2月5日の17時台に1400万kWh(91%)、北陸は10時台に516万kWh(91%)に達した。中国は2月6日の18時台に1039万kWh(91%)、四国も18時台に487万kWh(92%)を記録した。

 最大電力需要の第3波は2月13日と2月14日に訪れた。関東甲信地方を中心に全国的に大雪があった時期だ。九州は2月13日の18時台に1438万kWh(93%)を記録。東京は2月14日の17時台に4843万kWh(93%)、中部は同10時台に2365万kWh(95%)、関西は同10時台と11時台に2524万kWh(96%)に達した。記録的な大雪の時期を除けば、最大需要電力の最高値を記録したとしても、需給予測に従った最大供給電力の準備がうまくいったといえるだろう。

 来週からは3月に入り、1月や2月以上に電力需要が伸びることはないだろう。2014年冬の「全国でんき予報」は2月28日分をもって終了する。突発的に需給状況が厳しくなる事態が発生した場合にはニュースでお伝えしたい。

2月28日の需給予測(各電力会社がWebサイトに掲載したデータから)

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