建設作業員の健康管理に向け、生体センサーを活用した実証実験を開始医療機器ニュース

東芝と清水建設は、リストバンド型生体センサーを活用し、三重県四日市市の建設現場に従事する作業員70人の体調を24時間見守る実証実験を開始した。2016年8月24日までの1年間実施し、作業員の健康管理と現場の安全性向上を目指す。

» 2015年09月07日 08時00分 公開
[MONOist]

 東芝と清水建設は2015年8月25日、東芝のリストバンド型生体センサーを活用し、三重県四日市市の建設現場に従事する作業員70人の体調を24時間見守る実証実験を開始した。作業員の健康管理と現場の安全性向上を目指して行われるもので、2016年8月24日までの1年間実施する。

 実証実験では、対象者が東芝のリストバンド型生体センサー「Actiband」もしくは「Silmee W20」を24時間装着。出勤時に、前日までの睡眠・食事・活動量などのライフログデータをスマートフォンから確認し、体調を客観的に把握する。センサーは2週間連続で使用可能で、腕に装着するだけで連続したデータを計測できる。

 さらに、その日の体調に合わせた作業量の負荷調整などができるよう、個人のライフログデータを現場管理者のタブレットや職場のPCなどに収集・管理・閲覧できるシステムを東芝が開発する。

 清水建設では、作業員が着用する計測器で、作業現場の温度・湿度を継続的に測定できる熱中症危険度計測技術を導入している。今回、生体センサーを付加することで、ライフログデータから作業員の日々の健康管理が可能になり、職場の安全性向上が期待できるとしている。

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