ジョンソンコントロールズは、このほどタイ・バンコクで開かれた発電関連事業者等の展示会「Power Gen Asia」でガスタービン吸気冷却システム「YCP-2020」を発表した。
ガスタービン吸気冷却システム(GTIAC)はガスタービン発電施設で、取り込む空気の温度を下げることなどに用いられ、それにより電気出力が増大し、高温環境におけるピークパフォーマンスを保証する最も有効な手段として広く認識されている。
新製品のYCP-2020は、チラーメーカーが提供するプリパッケージ化され、コンテナに収め商品化された初のチラー冷却式GTIACソリューション。コスト効率が良く、フレキシブルなシステムであり、YORKチラー、冷却水ポンプ、始動盤、同社のMetasysビル管理システムで構成されている。発電出力の回復に最適化された設計で、20フィートの標準出荷コンテナサイズのモジュールは必要スペースを最小限に抑え、柔軟な配置と、運送費用の大幅な削減を可能にする。
同製品は、発電施設が直面する課題について発電企業、公益事業、ガスタービン・メーカーと共同で行った大規模な市場調査の結果、開発された。ジョンソンコントロールズ最大の工場の1つであり、年間6000台のチラー生産能力を誇る中国・無錫工場で製造、組立、テストされている。アジアン・パワー・アワード2015ではイノベーティブ・パワー・テクノロジー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
ジョンソンコントロールズでは、GTAICの専門技術と自社製品にGTIACソリューション一式をパッケージ化して提供する唯一のチラーメーカーとしても知られている。同社のチラーは、世界中の電力施設のガスタービンの性能を最適化するため、20年以上GTIACアプリケーションに使われてきた。また、長年にわたり石油・ガスプロセス・石油化学など厳しい基準が設けられた市場向けにプロセスシステムをパッケージ化する取り組みを続けている。
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