京セラは太陽電池セルを生産する「滋賀野洲工場」において、工場屋根スペースへの太陽光発電システムの設置や、製造設備の省エネ化、未利用エネルギーの活用といった省エネ活動に取り組んでいる。これにより年間5659MWhの使用電力量と約4388トンのCO2を削減しているという。
京セラの滋賀野洲工場(滋賀県野洲市)が、環境省が実施する「平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」をこのほど受賞した。同表彰は、環境省が地球温暖化対策を推進する一環として、平成10年から毎年、地球温暖化防止月間にあたる12月に、地球温暖化の防止に顕著な功績のあった個人や団体をたたえるもの。京セラは、平成22(2010)年度(から今回で6年連続の受賞となる。
滋賀野洲工場は太陽電池セルを生産する工場として、生産した製品がもたらすことによる創エネ効果とCO2排出量の削減に加え、工場内の生産設備の省エネ化、従業員全員参加での地球温暖化防止・環境保護活動、地元小学生を対象とした環境出前授業など、循環型社会の実現に向けた取り組みが総合的に評価された。
具体的な取り組みをみると京セラ滋賀野洲工場は、2010年8月に太陽電池セルの生産を開始してから2015年3月までに、累計で約1503GWh(ギガワット時)の発電電力量に相当するセルを生産し、累計で約43万6783トンのCO2削減に貢献した。また、工場の屋根に太陽光発電システムを設置するなど積極的な創エネ活動に取り組み、クリーンエネルギーの利用を促進している。
京セラは工場のある滋賀県の太陽光発電の普及にも積極的に寄与し、滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所(草津市、8.5MW)、野洲・吉川メガソーラー発電所(野洲市、1.8MW)では太陽電池モジュールの供給および運営を担当し、滋賀食肉センター(近江八幡市、2.0MW)へは太陽電池モジュールを供給している(図1・2)。
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