さらにENEOSでんきには2種類の割引プログラムがあり、クレジットカードで支払うとポイントも付く。割引プログラムの1つは、2年契約を対象にした「にねん とく2割」だ。電力量料金の単価が0.20円安くなり、3年目以降も自動更新すると割引額が0.30円に拡大する(図4)。
もう1つの割引プログラムはENEOSのクレジットカードで電気料金を支払った場合に適用する。ガソリン・灯油・軽油の値引き額が通常よりも1リットルあたり1円安くなる。電力+石油製品のセット割引である。
JXエネルギーは1月14日にKDDIと提携して、電力の販売を軸に共同で事業を展開することも決めた。KDDIは家庭向けに「auでんき」を販売する予定で、携帯電話などの通信サービスとセット割引を実施する。2社が提携して電力+石油+通信の組み合わせで攻勢をかける。
提携先はクレジットカード会社にも広がる(図5)。ANA、JR東日本、トヨタ自動車、丸井、三越伊勢丹といった有力企業が発行するクレジットカードでENEOSでんきの料金を支払うと、通常よりもポイントが1.5〜2倍もアップする(ANAはマイル付与)。このほかに「Tポイント」が付く支払方法も可能で、200円ごとに1ポイントを付与する。
ENEOSでんきは東京電力の管内で4月1日から供給を開始する(図6)。静岡県の東部(富士川から東側の地域)を含むが、離島はサービスの対象外になる。エリア内にある約1800カ所のENEOSのサービスステーションのほか、LPガス(プロパンガス)の特約店など約100社、家電量販店のノジマと百貨店のマルイの店舗でも申し込みを受け付ける。
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