一方、切り替えを行っていないユーザーに対し、電力会社の乗り換えのネックとなる点について聞いたころ、回答の多い順に「価格」(51.0%)、「電力供給の安定性」(35.0%)、「乗り換えに掛かる手間(時間・費用)」(24.5%)となった(図4)。切り替えを行った/行っていないユーザーのどちらにおいても、価格と電力供給の安定性を重要視している結果となった。
こうした電力自由化に関するアンケート調査の多くで、「切り替えを行わない理由」の上位にランクインするのが、手続きの手間である。新規顧客の獲得を目指す新電力は、引き続き手続きを簡略化するシステムの導入や、具体的な切り替え方法などをユーザーに対してアピールしていく必要があるだろう。
月々の電力使用量や電気料金の確認頻度について聞いた項目では、全体で最も多い回答は「毎月見ている」(50.8%)で、次いで「気になった時だけ見ている」(24.1%)となった。年代別で見てみると、20代以下は「見ていない」の割合が32.8%で最も多い。一方、「毎月見ている」と回答する割合は、年代とともに上昇した(図5)。
電力使用量や使用料金の確認方法について聞いた項目では、全体で最も多い回答は「検針票(紙)のみ」(57.5%)となった。次に「Web明細サービスのみ」(21.1%)、「検針票とWeb明細サービス」(20.8%)と続く。
年代別では20代以下は「検針票(紙)のみ」の割合が全体よりも高くなっている。一方、年代が上がるほど「検針票とWeb明細サービス」もしくは「Web明細サービスのみ」と回答したWeb明細の利用ユーザーの割合が多くなる傾向にあることが分かった(図6)。
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