分散電源の導入が広がる中で、これらをITやIoTで最適に制御・管理するサービスも増えてきた。MOVIMASとオムロンはIoTを活用した再生可能エネルギーの遠隔監視システムと、蓄電制御システムを利用したエネルギー管理システムの提供を開始する。
MOVIMASと2016年9月7日、オムロンとIoT(Internet of Things)を活用した再生可能エネルギーの遠隔監視システムと、蓄電制御システムを利用したエネルギーマネジメント(EMS)サービスの提供における協業を開始したと発表した。
MOVIMASは住宅用太陽光パワーコンディショナ(PCS)で、国内トップシェアのオムロンの一次代理店として、オムロン製のPCSとハイブリッド蓄電システムの提供を受ける。さらに再生可能エネルギーの遠隔監視システムと蓄電制御システムをオムロンと共同開発し、MOVIMASが開発するIoTプラットフォームサービスの1つとしてEMSサービス「MOVIMAS ENG」を提供する。
MOVIMAS ENGは太陽光発電、小水力、地熱発電などの発電システムと、蓄電システムを組み合わせたEMSだ。出力制御に対応するオムロンの三相PCSとハイブリッド蓄電システムを併用し、発電量の監視、蓄電池の充放電指示などの機能を備え、地域内の分散電源を最適にコントロールする。提供時期は、2016年冬を予定する(図1)。
MOVIMASは、オムロンのPCSおよびハイブリッド蓄電システムと、MOVIMAS ENGを活用し、同社自身がアグリゲーターとして再生可能エネルギーの売電事業も開始する予定だ。この他、太陽光発電と農業を同時に行うソーラーシェアリング事業にも展開する。さらに両社は、遠隔指示による蓄電池の充放電制御の実証などをも実施する予定だ。
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