競合大手の「半額」を主張、LED照明LED照明(1/2 ページ)

蛍光管を交換して取り付ける直管形LEDランプ。今後はオフィスや工場を中心に灯具ごと交換するLEDベースライトの需要が高まりそうだ。OPTILED LIGHTINGは、競合大手に先立ち、価格水準を半分に引き下げることで先行するとした。

» 2016年10月06日 13時00分 公開
[畑陽一郎スマートジャパン]

 OPTILED LIGHTINGは、2016年9月29日、同年5月に発売した器具一体型のLEDベースライト「REALPLATE」の価格を引き下げると発表した。競合する大手照明メーカーの半額相当の価格に設定したという*1)。全20製品(組み合わせ)の価格を図1に示す。

 今回値下げに踏み切った理由は2つある。1つはLED照明の主役が蛍光灯をそのまま置き換える直管形LEDから、一体型LEDベースライトに移行すると判断したこと。もう1つは、地球温暖化防止の取り組みが今後加速する中、現在のLED照明の設置比率は20%程度と低いこと。低価格化によって、大手に先駆け市場を開拓する形だ。

*1) 低価格化の実現手法として、同社は3点を挙げた。第一に工場のオートメーション化(取付ベースの曲げ、切断、溶接の自動化)、第二に利用するLED素子を共通化して大量仕入れを実現したこと、第三に外注部品の内製化だ。

図1 REALPLATEの価格 20形は6000〜8200円、40形は8250〜1万2100円 税別、工事費別の価格を示した 出典:OPTILED LIGHTINGの資料を一部編集

 REALPLATEは、天井に設置した「取付ベース」に、灯具一体型の「LEDバー」を組み合わせて利用する製品(図2)。新規にLED照明を導入する場合や、既存の蛍光灯用灯具が老朽化しており、灯具の交換が必要な場合に向く。オフィスや工場、店舗などへの設置に適する。

図2 REALPLATEの外観 両端まで光るため複数を連結して使った場合もつなぎ目が暗くならない。取付ベースとして逆富士を選んだ場合の端部を示した 出典:OPTILED LIGHTING

 特徴は、電気料金や二酸化炭素(CO2)排出量を蛍光灯と比較して約69%削減できること(図3)*2)。製品の寿命は4万時間、品質保証期間は3年間だ。

*2) 従来のFLR40形蛍光灯2灯用器具を取り外し、新たに取付ベースとLEDバーを組み合わせた「OPI-12V23-PD2・N」を据え付けた場合の同社の試算。照度シミュレーションの条件は3つ。部屋サイズ(幅1万3620mm、奥行き8900mm、高さ2670mm)、測定高:床面から700mm、反射率:天井50%、壁30%、床10%。

図3 蛍光灯をREALPLATEに置き換えた場合の効果 出典:OPTILED LIGHTING

形状の違いは4種類

 REALPLATEの取付ベースは20形(長さ631〜632mm)と40形(長さ1249〜1250mm)の2種類に大きく分かれる。それぞれ下から見上げた際の形状が異なる4種類がある。トラフ、笠付、逆富士(幅150mm)、逆富士(幅230mm)だ*3)

 LEDバーは、灯具の中に点状のLED素子を配置したもの。20形2製品と40形3製品に分かれる。20形は1050ルーメン(lm)と2200lm、40形は2050lm、4050lm、5550lmの製品がある。いずれも色温度は5000ケルビン(K、昼白色)。

 取付ベースとLEDバーの組み合わせによって、8種類20製品を選択できる形だ。

*3) トラフとは樋(とい)を表す用語。棒状の灯具の中央の窪みにLEDバーをはめ込んで利用する。笠付は、トラフの両脇に光を反射する笠を付けたもの。逆富士はトラフの両脇に化粧板の役割を果たす台を付けたものだ。蛍光灯灯具の跡が汚れて見える場合は、逆富士を設置することで仕上がりを美しくできる。

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