2015年度のエネルギーを起源とするCO2排出量は、省エネルギーの促進などで最終エネルギー消費が減少したことに加え、再生可能エネルギーの普及や原子力発電の再稼働が進んだことから前年度比3.4%減となった。2008〜2009年度振りとなる2年連続の減少で、東日本大震災以降、最小である。電力のCO2排出原単位は前年度の0.55kg-CO2/kWhから0.53kg-CO2/kWhに改善した。
部門別ではエネルギー転換部門で前年度比6.4%減、家庭部門で同5.1%減、企業・事業所他部門で同3.1%減、運輸部門で同1.7%減と全ての部門で減少している。
2015年度のエネルギー起源CO2排出量の増減を「GDP要因」「エネルギー原単位要因」「炭素集約度要因」に分解すると、GDP要因が1600万tの増加となったが、エネルギー原単位要因が3300万t、炭素集約度要因は2400万tずつ減少に寄与した。
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