国内最大級のバイオマス専焼発電所、大阪ガスが千葉県に自然エネルギー

大阪ガスが千葉県袖ケ浦市にバイオマス専焼発電所の建設を決定。出力は7.5万kWで、年間発電量は523万kWhを見込んでいる。

» 2018年08月03日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 大阪ガスと同社の100%子会社であるガスアンドパワー(大阪市、G&P)は、千葉県袖ケ浦市で、国内最大級となる発電容量7.5万kW(キロワットの)のバイオマス専焼の発電所を建設すると発表した。

 このプロジェクトは、Daigasグループでは、名古屋発電所・名古屋第二発電所(愛知県武豊町)、市原バイオマス発電所(千葉県市原市、建設中)、松阪木質バイオマス発電所(三重県松阪市)に続く5カ所目のバイオマス発電事業への参画となり、Daigasグループが単独で開発・運営するものとしては初のプロジェクトとなる。

 プロジェクトでは、事業運営会社である「袖ケ浦バイオマス発電」(大阪市、運転開始時に建設予定地に移転予定)が、旭化成の千葉工場内(千葉県袖ケ浦市)にバイオマス専焼の発電所を建設。発電所の運転開始は2022年7月の予定で、年間発電量は523百万kWh(キロワット時)を見込んでいる。

発電所の建設予定地 出典:大阪ガス

 燃料となる木質ペレットは、北米から輸入する予定で、将来的には国産材の活用も検討する方針としている。なお、発電所に近い日本燐酸の事業所内に木質ペレットの貯蔵サイロも設ける。

 なお、発電所や燃料貯蔵サイロの建設および運転に要する資金の一部はプロジェクトファイナンスによる調達を予定している。

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