国産の木質バイオマスを調達する新会社、大阪ガスらが設立自然エネルギー

大阪ガスが西信森林資源、日本製紙木材と共同で、国産木質バイオマスの調達および販売を行う事業会社「グリーンパワーフュエル(GPF)」(大阪市)を設立。国産燃料を利用したバイオマス発電事業を加速させる方針だ。

» 2019年03月14日 15時30分 公開
[スマートジャパン]

 大阪ガスは、西信森林資源(三重県松阪市)、日本製紙木材(東京都千代田区)との3社合弁で、バイオマス発電所向けに国産木質バイオマスの調達および販売を行う事業会社「グリーンパワーフュエル(GPF)」(大阪市)を設立した。設立日は2019年3月7日で、株主構成は大阪ガス55%、西信森林自然35%、日本製紙木材10%となっている。

 GPFは、林業に関する豊富な知見を有する西信森林資源と、多数の国産木質バイオマス取扱い実績を有する日本製紙木材と連携することで、国内の林地未利用木材等を発電用燃料として調達・搬送し、同グループが国内で保有あるいは開発を進める複数のバイオマス発電所などへ長期安定的に燃料供給を行う。将来的に他発電事業者向けへの販売も検討しており、各社の強みを生かした安定的な事業の拡大を目指す。

 大阪ガスグループは、地元のバイオマス燃料を100%活用する「松阪木質バイオマス発電所」への参画を行うなど、国内で7カ所のバイオマス発電所の運営や事業化計画を推進している。

 最近では同社100%子会社であるガスアンドパワー(大阪市中央区)と、九電みらいエナジー(福岡市)との共同出資による事業運営会社である広畑バイオマス発電を設立。兵庫県姫路市において、約7.5万kW(キロワット)のバイオマス専焼の発電所を建設することを発表している。

発電所の建設地 出典:大阪ガス

 大阪ガスグループでは、2030年頃までに国内外で100万kW程度の再生可能エネルギー電源を確保する方針だ。

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