事故があれば太陽光発電オーナーに責任も、注意したい雑草対策業務の「安全管理」基礎から学ぶ太陽光発電所の雑草対策(9)(2/2 ページ)

» 2019年03月25日 07時00分 公開
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安全対策は工法別に考える必要あり

 前ページで紹介した「工法と安全管理の対象」の表に従って、下記では太陽光発電事業者の方が工法別、対象別に取り組むべき、基本的な安全(リスク)対策をわかりやすく表にまとめみました。ただし、農薬でない除草剤は農薬取締法が適用されず、安全性が担保できないため、除外させていただきます。

草刈りの場合

農薬などの除草剤を使用する場合

 今回は以上になります。次回は、雑草によって適切な事業運営がさまたげられていた発電所の保守体制を改善した実例をご紹介します。

著者プロフィール

増田幹弘(マスダ ミキヒロ)
野原ホールディングス株式会社 経営企画部 再生エネルギープロジェクト室長
太陽光発電アドバイザー、緑の安全管理士、「東京都農薬指導管理士」

大阪出身、近畿大学卒業。1999年、私費にて参加したエコに関する研究会にて、電気を庭に取り付けた太陽光発電と自動車の大型バッテリーから、給湯は太陽熱を利用するなどの、今でいうゼロエネルギー住宅(奈良県)を視察し感銘を受ける。自宅をオール電化にし屋根には発電システムを取り付け、自宅エネルギー消費データを2年間記録、上記研究会にて発表。その後も省エネ、省資源についての研究を深め、建材の開発、リサイクルシステム、工場のエネルギー消費削減に大きく貢献。

2009年、野原産業(現 野原ホールディングス)に入社。2013年、事業開発部において八ヶ岳研修所の遊休地活用事業として太陽光発電プロジェクトを主幹。現在は、太陽光発電に関わる新事業として、第三者の視点からの太陽光発電設備の保守・点検(O&M)サービス「SUN SUN GUARD 20」を展開。豊富な知識と多様な事例、経験から、太陽光発電事業者向けセミナーにて講師も務める。≫


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