セブンが“再エネ100%”でコンビニ運営、卒FIT太陽光やEVの蓄電池も活用自然エネルギー(1/2 ページ)

セブン-イレブン・ジャパンが神奈川県内のコンビニ10店舗において、運営に必要な電力を全て再生可能エネルギーとする実証実験を開始。太陽光発電、蓄電池、卒FIT電力の調達などを組み合わせて再エネ由来100%の店舗運営を実現する計画だ。

» 2019年09月27日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 セブン-イレブン・ジャパンは2019年9月26日、神奈川県内のセブン-イレブン10店舗において、店舗運営に関する電力を全て再生可能エネルギーとする実証実験を開始した。太陽光発電の導入による自家発電や、蓄電池を活用したエネルギーマネジメント、卒FIT電力の調達などを組み合わせ、実質的に再生可能エネルギー比率100%の店舗運営を目指す計画だ。

 実証店舗には屋根を中心にカネカが提供する高効率な太陽光パネルを導入する。異なる半導体材料をつなぎ合わせるヘテロ接合技術を用いた太陽光パネルで、裏面でも発電できる両面受光タイプなのが特徴だ。セブン-イレブン・ジャパンによると、2019年の同社標準店舗では、平均して90枚、容量ベースでは28.8kW(キロワット)の太陽光パネルが設置できるとしている。

カネカの太陽光パネルを設置した実証店舗 出典:カネカ

「日産リーフ」のリユース蓄電池を活用

 太陽光パネルで発電した電力は、店舗で利用する他、蓄電池を活用して余剰電力も無駄なく活用する。蓄電池は日産自動車とフォーアールエナジーが提供するオリジナルの製品を導入した。これは日産自動車のEV「日産リーフ」で利用されていたものを活用したリユース電池で、容量は1基当たり40kWh。このリユース電池は、米国の認証機関ULが定める、電池の転用に関する評価規格「UL1974」を取得している。

実証店舗に導入する蓄電システム 出典:セブン-イレブン・ジャパン

 導入する蓄電システムは、動力に活用できる電力の供給も可能な仕様となっている。これにより、停電時などに店舗の冷蔵ケースに電力供給を行うことが可能だ。

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