トリナ・ソーラーが太陽光モジュールの新製品「Duomax V」を発表。出力500Wを超える高出力タイプの両面発電が可能な太陽光モジュールだ。
中国の大手パネルメーカーのトリナ・ソーラーは2020年2月27日、太陽光モジュールの新製品として、両面受光型両面ガラスモジュール「Duomax V」とバックシートタイプの「Tallmax V」を発表した。2020年の第2四半期より受注を開始し、第3四半期から大量生産を始める予定。2020年末には5GW(ギガワット)超の生産を見込んでいる。
Duomax Vは出力500W(ワット)、変換効率21%で、210mm角の超大型シリコンウエハーを採用した。従来のハーフカットセル仕様モジュールの設計では、モジュールの出力特性が大電流となるため、ジャンクションボックスの不具合やモジュール破損、DC端子の制限を越えてしまうなどの問題があったが、新製品はモジュール内のスペースを最大限に活用することで、高出力・高効率・高信頼性を実現したとしている。
また、出力500W超を実現することで、従来の410Wの両面受光型両面ガラスモジュールと比較し、BOS(周辺機器)コストを6〜8%、LCOE(均等化発電原価)を3〜4%削減できるという。
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