雷による停電に備え太陽光から自動充電、シャープが蓄電池に新機能蓄電・発電機器

シャープが住宅用太陽光発電・蓄電池と連携するクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」を2020年7月1日にバージョンアップ。業界初という、雷注意報と連動し、停電に備えて必要な電力を蓄電池に自動充電する機能など、複数の新機能を追加する。

» 2020年05月15日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 シャープは2020年5月13日、住宅用太陽光発電・蓄電池と連携するクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」を同年7月1日にバージョンアップすると発表した。業界初という、雷注意報と連動し、停電に備えて必要な電力を蓄電池に自動充電する機能など、複数の新機能を追加する。

 COCORO ENERGYはAIが予測した太陽光発電システムの余剰電力量に応じ、蓄電池の充放電を最適に制御するサービス。家庭の日々の電力使用量から、1日の電力使用量を時間帯ごとに予測し、蓄電池を最適に制御することで、効率よく太陽光の電力を自家消費できる。

 今回のアップデートでは、業界初という雷注意報との連携機能を追加する。ユーザーの居住地域に雷注意報が発令された場合、雷を原因とする停電の発生に備え、停電の間に必要な電力量を予測する。予測値と蓄電池の残量を比較し、不足分を自動的に蓄電池に充電する。

雷注意報との連携イメージ 出典:シャープ

 この他、コイズミ照明のLED照明、KK APの電動窓シャッターとの連携に対応。これらの機器はスマートフォンなどを通じて遠隔から操作することができる。さらに、同社のスマートホームサービス「COCORO HOME」との連携機能も進化。太陽光発電システムや蓄電池の稼働状況を監視し、異常発生時にはスマートフォンのアプリに通知する機能を新たに加える。

 今回のアップデートの対象機種は「JH-RV11」「JH-RVB1」。アップデートに掛かる費用は無料となっている。

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