米国のEVベンチャーTesla(テスラ)が、家庭用蓄電池「Powerwall」の日本での販売時期を発表。2020年春から設置販売を開始する。13.5kWh(キロワット時)と大容量ながら、100万円を切る本体価格を実現した。
電気自動車(EV)ベンチャーのTesla(テスラ)が開発を進めている家庭用蓄電池「Powerwall」がついに日本に上陸する。日本法人であるテスラモーターズジャパンは2019年10月15日、家庭用蓄電池「Powerwall」の日本での設置販売を2020年春から開始すると発表した。
テスラは2015年に初代Powerwallを発表しているが、今回日本で販売するモデルは2世代目に相当する。蓄電容量は13.5kWh(キロワット時)のモデルのみで、家庭用としては大容量といえる蓄電池だ。外形寸法は1150×755×155mm、重量は114kgで、蓄電池本体の内部にパワーコンディショナーが内蔵されているのが一つの特徴となっている。設置方法は床置きと壁掛けのどちらにも対応し、複数台を設置する場合は、最大10台、135kWhまでの拡張に対応している。動作範囲温度は−20〜50℃だ。
蓄電池本体の設置と同時に、充放電の制御および通信機能などを担う「BackupGateway」を取り付けるのが基本のシステム構成だ。BackupGatewayは分電盤とつなぐ仕組みで、外形寸法は380×584×127mm、重量は11.4kg。屋内と屋外のどちらの設置も可能という。
Powerwallの出力は、ピーク出力が7kW(キロワット)、連続出力が5kWとなっている。停電などの際には系統との接続を遮断し、自動で蓄電池からの電力供給に切り替える機能を備える。最大80A(アンペア)までのバックアップに対応し、エアコンなどの200V機器も使用可能だ。
なお、太陽光パネルの発電状況や蓄電池の充放電量などの確認、さらに発電した電力を自家消費優先で利用するといった制御の切り替えなどは、全て専用のスマートフォンアプリから操作が可能だ。
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