関電工が新潟県中魚沼郡にて建設を進めていた上結東水力発電所が完成。砂防ダムの落差を利用する流れ込み式水力発電所で、年間1200世帯分の年間消費電力量に相当する発電量を見込んでいる。
関電工は2020年7月13日、新潟県中魚沼郡にて建設を進めていた上結東水力発電所が完成し、運転を開始したと発表した。
同発電所は、信濃川水系中津川に既存の上結東砂防堰堤(砂防ダム)の脇に建てられたもので、砂防ダムの落差を利用する流れ込み式水力発電所である。発電用の立坑に加えて土砂対策の排砂立坑が設置されており、放水路に砂防ダム建設時の排水路トンネルを活用することで河川環境への影響を抑えた。
年間発電電力量は約6500MWhで、一般家庭約1200世帯分の年間消費電力量に相当する。最大出力は990kWとなった。同社が開発した水力発電所としては2例目で、長期にわたって売電を行う計画となっている。
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