太陽光パネルのリサイクル事業、JEFエンジが2021年度に事業化へ太陽光

JFEエンジニアリングのグループ会社であるJ&T環境が、太陽光パネルのリサイクルプラントによる実証試験を開始すると発表。2021年度の事業化を目指すという。

» 2020年10月27日 08時00分 公開
[スマートジャパン]

 JFEエンジニアリングは2020年10月、グループ会社であるJ&T環境が太陽光パネルのリサイクルプラントによる実証試験を開始すると発表した。

 再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の導入以降、全国で導入が広がった太陽光発電。2030年頃には太陽光パネルの大量廃棄時代を迎えるといわれており、リサイクル技術の確立などのパネル処理の方法が課題となっている。

 環境ソリューション事業を手掛けるJ&T環境は、この課題の解決に向け、試験プラントを北関東営業部構内(群馬県伊勢崎市)に構築。太陽光パネルの回収・破砕・分別などを行う他、アルミやガラスなどの有価物を回収するマテリアルリサイクルを目指し、使用済み太陽光パネルを適正に処理する技術の確立を目指す。

 構築する試験プラントは、パネルに使用されているガラスのほぼ全量について、よりリサイクル価値の高いカレット状での回収が可能で、従来の処理プラントと比較し高度なリサイクルが期待できるという。

 実証試験は2021年1月末まで行い、有効性の確認後、2021年度からの事業化を目指すとしている。

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