FIT認定の取り消しも、経産省が太陽光の「標識・柵塀」設置義務に注意喚起太陽光

経済産業省 資源エネルギーは、FIT制度において認定事業者に義務付けられている発電設備への標識や柵塀などの設置について、改めて注意喚起を行た。「依然として設置義務を順守していない事業者が多数存在しており、標識・柵塀などが未設置の設備、設置が不適切な設備の情報が多く寄せられている」という。

» 2021年04月08日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 経済産業省 資源エネルギー庁は2021年4月1日、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)において、認定事業者に義務付けられている発電設備への標識や柵塀などの設置について、改めて注意喚起を行た。「依然として設置義務を順守していない事業者が多数存在しており、標識・柵塀などが未設置の設備、設置が不適切な設備の情報が多く寄せられている」という。

 FITでは認定事業者に対し、発電設備または発電設備を囲う柵塀などの外側の見やすい場所に標識を掲示すること、事業に関係ない者が発電設備にみだりに近づくことがないよう、発電設備と十分な距離を確保した上で構内に容易に立ち入りできないような高さの柵塀などを設置することを義務付けている。

正しい柵塀設置の事例 出典:経済産業省

 標識や柵塀などを適切に設置していないと認められる場合は、再エネ特措法第12条に基づき指導が行われる。また、指導後にも改善されない場合は、改善命令や認定取消しの対象となる可能性があると警告している。

 また、これらの義務の順守を適正に担保するため、2021年度からは、供給開始までに標識や柵塀等を設置する旨の宣誓書の提出を申請に当たって求めることとしている。

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