初期費用ゼロで太陽光の自家消費型カーポートを導入、Looopと中電が新サービス太陽光

Looopと中部電力が、大規模駐車場を対象とするカーポート一体型太陽光発電設備(ソーラーカーポート)を活用した自家消費サービスを発表。企業は工場や店舗などの駐車場を活用し、設備費用を負担することなく太陽光発電の自家消費を行えるという。

» 2021年07月09日 12時15分 公開
[スマートジャパン]

 中電Looop Solarは2021年7月、大規模駐車場を対象とするカーポート一体型太陽光発電設備(ソーラーカーポート)を活用した自家消費サービスを提供すると発表した。企業は工場や店舗などの駐車場を活用し、設備費用を負担することなく太陽光発電の自家消費を行えるのが特徴のサービスで、環境対策やBCP(事業継続計画)に活用できるという。7月15日から全国で提供を開始する。

 サービスではLooopが開発したソーラーカーポートを駐車場に設置する。設備そのものは中電Looop Solarが保有し、導入する企業はこれらの設備費用やメンテナンス費を負担する必要がなく、使用した電気使用量に応じて料金のみを支払う第三者所有(PPA)モデルのサービスだ。

自家消費サービスのイメージ 出典:Looop

 設置するカーポートは、前方の支柱を省略した特殊形状を特徴としており、類似製品と比べて駐車台数を多く確保できる他、既存の駐車場に新設する場合において駐車スペースを減らさずに設置できるメリットがあるという。70cmまでの積雪強度、平均風速46m/sまでの耐風圧強度も備える。

Looopが開発したソーラーカーポートのイメージ写真 出典:Looop

 サービスの対象地域は、パネルの設置容量が300kW以上(概ね100台の規模の駐車場)であること。積雪が60cm未満の地域であること。設置場所が土またはアスファルトであること。休日も含めて、昼間時間帯の電気使用量が多く、設置した太陽光の電力を自家消費利用するために、駐車場が電気利用場所と同一敷地(需要場所)にあることなどが条件としている。

 中電Looop Solarは新電力のLooopと中部電力が2020年に共同設立した企業。主に太陽光発電の自家消費サービスを中心としたメニューを展開している。

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