バイオマス発電所でCO2回収、「カーボンネガティブ」を達成へ自然エネルギー

太平電業が自社で運営する「西風新都バイオマス発電所」(広島県広島市)にCO2回収装置を導入すると発表。回収したCO2は、発電所の構内に設置する農業ハウスで活用するという。

» 2021年11月30日 11時00分 公開
[スマートジャパン]

 太平電業は2021年11月19日、自社で運営する「西風新都バイオマス発電所」(広島県広島市)にCO2回収装置を導入すると発表した。

「西風新都バイオマス発電所」 出典:太平電業

 西風新都バイオマス発電所は燃料に未利用材や一般材、建設廃材などを利用する出力7100kW(キロワット)の発電所。2019年10月から本格的な営業運転を開始しており、年間発電量は1万6000世帯分に相当する4900万kWhを見込んでいる。

 今回、この発電所に三菱重工エンジニアリング製のCO2回収装置を導入する。1日当たりCO2回収量が0.3トンのシステムで、稼働は2022年6月を予定している。

導入するCO2回収装置のイメージ 出典:太平電業

 回収したCO2は、発電所の構内に設置する農業ハウスで利活用することにより、完全自己消費型カーボン・ネガティブ発電所を実現するとしている。

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