簡易検査で太陽光パネルの効率的なリユースを推進、信州タケエイが事業スタート太陽光

信州タケエイ太陽光パネルのリユース販売事業を開始。廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルのうち、簡易検査に合格したものをリユース品として販売を行う。

» 2022年07月11日 17時00分 公開
[スマートジャパン]

 信州タケエイ(長野県諏訪市)は2022年7月8日、太陽光パネルのリユース販売事業を開始すると発表した。

 従来、太陽光パネルを再利用する場合は、外観や性能検査を実施して、廃棄物として処分する前にリユース可能と判別されたものに限られていた。そのため、廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルに関しては、有価販売できるものは、「中間処理」もしくは「前処理」などの過程で発生、選別したメタルなどの有価物に限定され、受け入れたそのままの形状では、リユース品としての販売は困難な状況だったという。

 今回、信州タケエエイが展開するリユース事業は、長野県環境部との協議および確認を経て、環境省が公開する「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」に基づき、廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルのうち、簡易検査に合格したものをリユース品として販売するもの。

リユース事業のイメージ 出典:タケエイ

 廃棄物として中間処理のために搬入された廃太陽光パネルを、簡易検査機器により電圧や発電効率などのデータを測定する。リユース可能と判断したものは倉庫にて保管し、リユース品販売業者や自家使用するユーザーに直接販売を行う。リユース品として販売出来なかった在庫品は、信州タケエイが排出事業者として、廃棄物として適正処理・リサイクルを行う。

 なお、信州タケエイは、廃太陽光パネルを一般廃棄物として処理する許可を諏訪市から受けており、災害で発生した廃太陽光パネルの処理も対応可能としている。

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