JRの普通列車に限り、乗り放題の青春18きっぷ。発売当初の利用者は鉄道ファンと学生が中心だった。しかし、今では大手出版社からガイドブックが発売されたり、週刊誌などで企画記事が掲載されたりと知名度も高まっている。
でも、そんな記事に筆者はちょいと不満アリ。どれを見ても「安い切符で温泉に行っておいしいものを食べよう」ばかりだからだ。そんな旅なら青春18きっぷではなくても行けるし、格安バスツアーのほうがおトクで楽チンかもしれない。
そこで今回から5回にわたり、鉄道の楽しさ満載の「青春18きっぷの旅」をお届けする。
→夏の青春18きっぷ旅(1)日本三大車窓とJR最高地点を訪ねる
→夏の青春18きっぷ旅(3)SLだけじゃない! 魅力満載の大井川鐵道
→夏の青春18きっぷ旅(4)日本一のモグラ駅をズルい方法で訪ねた
→夏の青春18きっぷ旅・最終回 富士山外周、山北駅のD52とB級グルメを訪ねる
「青春18きっぷ」はJRの企画きっぷで、JR全線の普通列車(快速含む)の普通車自由席とJR西日本宮島フェリーに1日乗り放題になる。特急や急行列車には乗れないが、普通列車のグリーン車自由席であれば、グリーン券を別途購入すれば乗車できる(ただし、中央ライナー、青梅ライナー、マリンライナーなどは除く)。
1万1500円で5回使えるため、1枚あたりの値段は2300円ということになる。1人で5日(5回)使ってもいいし(利用日が連続している必要はない)、同一行程であれば5人グループで日帰り旅行に使ってもいい。2人で2日(2回)ずつ使って残り1回を1人で日帰り旅行、という使い方も可能だ。
「青春18きっぷ」という名前だが、年齢制限はないので大人でも子どもでも利用可能。ただし、利用できるのは年に3シーズンのみ。2010年の利用期間(発売期間)は以下の通りだ。春は2月20日〜3月31日(発売期間:3月1日〜4月10日)、夏は2010年7月20日〜9月10日(利用期間:2010年7月1日 〜 8月31日)。2010年冬の利用期間は8月末現在まだ発表されていない。【編集部】
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