レクサス、東京モーターショーでレクサスを象徴するFRハイブリッド「GS450h」

» 2011年11月21日 21時05分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 トヨタ自動車は、レクサスブランドとして第42回東京モーターショー2011に、次期「GS」シリーズを日本初出展する。また、2012年から生産予定の「LFA Nurburgring Package」も登場。

新境地を切り開く“切れの良さ”と“鋭さ”――次期GSシリーズ

 次期GSシリーズは、次世代レクサスの先駆モデルとして、今後のレクサス車の方向性を象徴するクルマと位置付けられた。デザインコンセプトは、先鋭(Leading-Edge)と精妙(Finesse)を組み合わせた造語「L-finesse(先鋭‐精妙の美)」を掲げ、今後のレクサス車の顔となるスピンドルグリルが圧倒的な存在感を放つ。

レクサス GS450h(画像をクリックすると拡大します)

 ボディサイズは現行モデルとほぼ同様の大きさだが、車内スペースの最大化を追求。12.3インチのワイドディスプレイやレクサス初となるアナログクロックなどを備えたインテリアを備える。走りの面でも、「新境地を切り開く“切れの良さ”と“鋭さ”を備え、セダンとしての走りを象徴する楽しさと安心感」を実現するという。

 東京モーターショーには、新開発の3.5リッターV6エンジンを搭載するFRハイブリッドセダンの「GS450h」と、LFAを頂点とする“F”の走りのテイストを継承した「GS350“F SPORT”」を出展。

 GS450hは、「FRハイブリッドセダンのパイオニア」としてハイパワーとエコロジーの融合を狙ったモデル。小型化した2段積みハイブリッドバッテリーや新開発のリアサスペンションレイアウトにより、ラゲッジ容量は現行モデルと比べて1.5倍となる465リットルを確保する。これは、一般的なゴルフバッグ4セットを収納できる広さだ。ボディサイズは4850×1840×1455ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850ミリ、最高出力は256キロワット/348ニュートンメートル。

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レクサスレクサス GS450h(画像をクリックすると拡大します)

 一方、GS350“F SPORT”は、ギア比可変ステアリング「VGRS」や後輪操舵「DRS」などを統合制御し、理想的な車体スリップ角を実現する「LDH(レクサス ダイナミック ハンドリングシステム)」を搭載。高速域における安定感、中速域での切れ味、低速域での取り回しの良さを実現するという。ボディサイズは4850×1840×1455ミリ、ホイールベースは2850ミリ。最高出力は234キロワット(318馬力)/6400rpm、最大トルクは380ニュートンメートル/4800rpm。

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レクサス GS350(画像をクリックすると拡大します)

ニュルブルクリンクへの敬意と感謝

 LFA Nurburgring Packageは、LFAの開発コースとなったニュルブルクリンクへの敬意と感謝の意を込めて名付けられた、サーキット走行に軸足を置いたモデル。2012年から生産される(購入希望受付はすでに終了している)。

レクサス LFA Nurburgring Package(画像をクリックすると拡大します)

 CFRP製のフロントスポイラーや固定式リアウイングなどを装着したほか、サスペンションやホイールもサーキット走行向けのものを採用。エンジンもフリクションロスの低減などで最高出力が標準車両より8キロワット(11馬力)増の420キロワット(571馬力)に引き上げられている。2011年8月31日には、北コースでタイムアタックを実施しており、7分14秒64というラップタイムを記録。このラップの様子は動画でも公開されている。

レクサスレクサス (画像をクリックすると拡大します)

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