アナログ時計なのに多機能、本格派すぎるアウトドアウォッチ――PRX-7000TPROTREK開発者インタビュー(4/4 ページ)

» 2012年04月10日 22時10分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]
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重い時計、厚い時計はヒマラヤで使えない

 多機能で盤面も大きいPRX-7000T。サイズが大きいので一見重そうに見えるのだが、実際に手に取ってみると、120グラムと意外に軽い。「PRX-7000Tは、チタンで作っているから軽いんです。普通ならステンレスで作るところですが、ステンレスでこのサイズでは、重くて山でなんか使えないので」(牛山さん)

 重さ以上にこだわったのが、薄さ。厚みは約14ミリ、横から見ると表面のフラットさがよく分かる。「PRX-7000Tの前に、アナログ針で時間と方位を示し、センサー類の数値は液晶で示すコンビネーションモデル(PRW-5000)を出しているのですが、竹内さんにこれをヒマラヤに持っていってもらったところ、登頂時には腕に付けず、首に提げていたというんです。『厚い時計は付けられない』と。厚みが何ミリ、という指定があるわけではないのですが、ウェアを着たり、袖をめくったりするときにジャマになる時計はイヤだと言われて……(新しいマナスルは)薄く作らなくては、と」(牛山さん)

左から初代マナスル(PRX-2000T)、コンビネーションモデル(PRW-5000)、3代目マナスル(PRX-7000T)。コンビネーションモデルはプロトレックでは初めてアナログ針を採用、盤面の下部に液晶を配してさまざまな値を表示する

 現在、竹内さんはすでに日本を出発し、8000メートル超最後の山・ダウラギリ登頂の準備に入っている。今回は、PRX-7000Tを持ってのアタックになるという。インタビューの最後、牛山さんが嬉しそうに笑いながら「これから私も、竹内さんのいるキャンプに行くんです」と語っていたのが印象的だった。

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